COLUMN 建物トラブル解決コラム

2024.6.3

線状降水帯に備えてしっかり雨漏り対策をしておこう!

雨漏り、防水、シーリング

線状降水帯とは、特定の地域に集中して長時間にわたり大雨を降らせる帯状の降水現象です。

地球温暖化に伴い、大気中の水蒸気が増えることで、対流活動が活発になり、局地的な大雨(ゲリラ豪雨)や線状降水帯が発生しやすくなっており、今後もゲリラ豪雨や線状降水帯の発生頻度が増える可能性が高いとされています。

線状降水帯や台風は、地震などの災害と異なり、事前に備えることができる災害です。

適切な対策を講じることで、被害を最小限に抑えることができます。

ここでは、線状降水帯の発生に備えて行うべき雨漏り対策を、具体的かつ分かりやすく説明します。

線状降水帯に備える雨漏り対策

線状降水帯は特定の地域に長時間集中して大量の雨を降らせるため、雨漏り被害を防ぐためには事前の準備が不可欠です。

まず、最も基本的な対策は屋根の点検と修理です。

屋根は建物の外側にあり、直接雨を受け止める部分です。

そのため、定期的な点検が欠かせません。

特に、瓦やスレート、金属製の屋根材が破損していないか、ずれていないかを確認します。

これらの材料は経年劣化や強風などによって損傷しやすく、破損やずれが生じるとそこから雨水が侵入するリスクが高まります。

破損やずれを見つけた場合は、早急に修理または交換しましょう。

また、屋根の接合部分や隙間に防水コーキングを施すことで、雨水の侵入を効果的に防ぐことができます。

次に、雨樋の清掃とメンテナンスも重要な対策の一つです。

雨樋は屋根に降った雨水を適切に排水するための設備ですが、落ち葉やゴミが溜まると雨水が溢れ、外壁や基礎部分に水が浸入する原因となります。

定期的に雨樋を清掃し、詰まりがないように保つことが大切です。

また、雨樋の傾斜が適切かどうかを確認し、雨水がスムーズに流れるように調整します。

割れや錆が見つかった場合は、必要に応じて交換し、万全の状態を維持しましょう。

外壁の点検と修理も雨漏り対策には欠かせません。

外壁にひび割れがあると、そこから雨水が浸入することがあります。

特に、外壁が経年劣化している場合は、ひび割れが発生しやすいので注意が必要です。

ひび割れを見つけたら、専門業者に依頼して修理を行いましょう。

また、窓枠やドア周りのシーリング(防水シール)が劣化している場合も雨水の浸入を防げません。

シーリングの状態を確認し、劣化している部分は補修します。

建物周囲の水はけ対策も必要です。

建物周囲の排水溝が詰まらないように定期的に清掃し、雨水が建物に向かって流れないように地面の傾斜を調整します。

特に、建物周辺の土壌が柔らかい場合や、水はけが悪い場合は注意が必要です。

排水溝の整備と地面の傾斜調整を行い、雨水が速やかに排水されるようにします。

防水シートや防水塗料の活用も効果的な対策です。

屋根や外壁に防水シートを追加することで、雨水の浸入を防ぐことができます。

また、防水塗料を屋根や外壁に塗布することで、防水性能を向上させることができます。

これらの対策は、特に大雨や台風の多い地域では非常に有効です。

最後に、緊急時に備えて防水シートやタープ、バケツや雑巾を用意しておくことも忘れてはいけません。

これらのグッズを準備しておくことで、万が一雨漏りが発生した場合でも迅速に対応することができます。

特に、防水シートやタープは一時的な応急処置として非常に役立ちます。

雨漏り箇所を覆うことで、被害の拡大を防ぐことができます。

これらの対策を講じることで、線状降水帯による大雨から建物を守り、雨漏り被害を最小限に抑えることができます。

定期的な点検とメンテナンスを怠らず、備えを万全にしておくことが重要です。

建物の防水対策をしっかりと行い、安心して過ごせる環境を整えましょう。

 

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