2023.11.13
雨漏りは放置すればするほど悪化します!早めの修理で被害を最小限に抑えましょう!
今年の夏も記録的な大雨によって、各地で被害が相次ぎました。
ゲリラ豪雨や線状降水帯は8月中旬~9月上旬にかけて多く発生し、台風は7月から10月にかけて最も多く発生します。
そして大雨シーズンを過ぎるとやってくるのが秋の長雨です。
秋の長雨とは8月下旬~10月頃にかけて降る長雨のことで、長期間にわたって降り続くことも珍しくありません。
そんな雨のシーズンを乗り越えてようやくほっとしているという方も多いかと思いますが、雨漏りというのは、一度発生してしまったら修理をしない限り自然に直るというものではありません。
今は症状が現れていなくても、大雨が降ったら雨漏りの症状が再発してしまうでしょう。
そのため、雨が少ない今の時期に雨漏り修理を行うことをおすすめします。
雨漏りはすぐに修理しなくても大丈夫?
屋根は野地板、防水シート(ルーフィング)、屋根材(瓦など)の3層構造になっているのですが、野地板には防水機能はなく、一次防水である屋根材で雨を直接受け止めて軒先に排水し、二次防水として防水シート(ルーフィング)が雨漏りの発生を防いでくれます。
何らかの原因で一次防水を突破してしまっても、多少の雨なら二次防水で食い止めることができるのですが、ゲリラ豪雨や台風など短時間で大量の雨が屋根の中に侵入してしまうと、二次防水でも食い止めることはできません。
前述したように野地板には防水機能がついていませんので、侵入した雨水を野地板が吸い続ければ、雨漏りとなって症状が現れ始めるだけでなく、腐食が進むことで天井が落ちてくるなんていうことも起こりえるため、雨漏りの症状が一度でも出ているのであれば、早急に専門家に見てもらうことをおすすめします。
雨漏りの発生箇所を特定して修理をしよう
① まず最初に天井や壁、窓、ドアなど、雨漏りが発生している箇所を探す。
② 次に、雨漏りの水の流れを追跡する。
③ 雨漏りの症状が現れている箇所から水の流れを辿り、雨水がどこから侵入しているのかを特定する。
…と、雨漏りの発生箇所を特定する方法を簡単に説明しましたが、この侵入経路を特定するのが、プロでも見極めるのが非常に難しい作業となります。
雨漏りというのは、柱や梁を伝って天井や壁などに染み出してくるため、雨漏りが発生している周辺から雨水が侵入しているとは限らないからです。
そのため、屋根や外壁の点検をし、屋根や外壁に亀裂、穴、破損している箇所がないか、窓やドア周辺のシーリングに劣化がないか、雨どいが破損していたりごみが溜まっていないか、屋内の配管や換気扇の周囲に異常がないかなどを確認し、雨漏りの侵入経路を探していかなくてはいけません。
また、場合によっては天気の状態も考慮しなければいけません。
雨漏りが雨の日だけでなく、風の強い日や特定の気象条件下で発生する場合があるためです。
ただ闇雲に修理をしても、雨漏りが改善しないどころか、雨漏りが悪化してしまったというケースもありますので、雨漏りの原因が特定できない場合や修理が難しい場合は、専門家に相談することが重要です。
雨漏りは早めの修理で被害を最小限に抑えることが可能です
雨漏りが発生した場合はできるだけ早めに修理することが重要です。
雨漏りを放置していると、木材の腐食が進み、壁や天井が壊れるなど建物の安全性が低下し、重大な損傷が発生する可能性があるほか、雨漏りによって湿気やカビが発生しやすくなるため、アレルギー症状や呼吸器系の問題を発症する危険性もあります。
また、雨漏り被害が拡大してから修理をするとなると、大規模な修繕工事になってしまう恐れもあり、修理にかかるコストが増加してしまいますし、建物内の家具や財産なども影響を受ける可能性があります。