2023.9.24
ベランダに水が溜まってしまう原因と対処法を紹介します
大雨が降った後、ベランダに水が溜まって困っているという方はいませんか?
今回はベランダに水が溜まってしまう原因と対処法について紹介していきます。
ベランダに水が溜まってしまう原因と対処法
原因その1 雨水の流れ込み
通常の雨では問題なく排水処理が行われていても、ゲリラ豪雨や線状降水帯発生時は、短時間に非常に多くの雨が降ることがあるため、排水システムやドレンが急激な雨量に対応しきれなくなり、雨水が溜まってしまうことがあります。
ドレンが複数個所設置されていれば、1ヶ所のドレンが詰ってしまっても、もう一方のドレンから排水することができるため、屋内に漏水するリスクを減らすことができます。
原因その2 ドレンの詰まり
ベランダには通常、水を排水するためのドレンが設置されています。
ドレンとは、雨水などを排水するための配管と、その排水口およびゴミ除けのフタを指し、マンションの場合、共用部分の廊下や屋上にある穴の開いた金属製のフタで覆われた排水口がドレン用配管の入り口にあたります。
詰まりの主な原因としては落ち葉やゴミ、ほこりなどが挙げられ、ドレンが詰まることで、雨水がベランダに溜まってしまいます。
定期的に掃除を行うことで、ドレンの詰まりを回避することが可能です。
ちなみに、ベランダにはオーバーフロー管というものが設置されている場合があります。
オーバーフロー管とは、ドレンが詰まった際にサッシや天板から屋内に水が浸入しないように屋外に排出するための排水管です。
サッシや天板の下の高さで排水するため、サッシより少し下の位置に設置されています。
仮にドレンが詰まってしまったとしても、オーバーフロー管から排水ができるようにしておけば、ある一定のところからは水を吐き出すことができます。
ちなみに、オーバーフロー管から水が排水されている状況ということは、ドレンが詰まっている可能性があるということですので、一度ドレンの状況をご確認ください。
オーバーフロー管は、あくまでオーバーフローした雨水が抜けるためのものであり、根本的な解決策ではありません。
雨水が滞留すると、防水層の劣化も早まってしまいます。
ちょっとした雨でもベランダに雨水が溜まってしまうようであれば、ドレンなどに何かしらの問題が生じている可能性がありますので、専門家に相談されることをおすすめします。
原因その3 ベランダの傾斜不足
ベランダが適切に傾斜していない場合、水が流れずに溜まりやすくなってしまいます。
通常、屋上やベランダの床というのは、雨水が速やかに排水するように、勾配(傾斜)が付けられており、ベランダの傾斜は、水がドレンに向かって流れるように設計されています。
勾配は1/50(50cmで1cmの高低差)が原則となっているのですが、傾斜が不足している場合、雨水が排水口に流れていきません。
ベランダの傾斜不足は設計段階のミスによることが多く、中には逆勾配になってしまっている施工もあります。
原因その4 通気性の問題
ベランダの表面が通気性が低い素材で覆われている場合、雨水が蒸発せずに溜まりやすくなってしまいます。
通気性のある素材や、水を透過させる仕組みを備えた床材を使用することで、水溜まりを減少させることができます。
ベランダに水が溜まってしまう原因と対処法 まとめ
ベランダに水が溜まる問題を解決するためには、原因を特定し、それに対処する必要があります。
ゲリラ豪雨や線状降水帯の発生が予想される場合には、水を排水できるようにドレンを確認し、ベランダの物品を高い場所に移動させることなど、ベランダに雨水を溜めないための対策を講じることが重要です。