COLUMN 建物トラブル解決コラム

2023.8.15

台風による雨漏り被害は事前の備えで被害を最小限に抑えることが可能です

雨漏り、防水、シーリング

今年も台風シーズンがやってきました。

地球温暖化により海水温が上昇しています。

温かい海水というのは台風のエネルギー源となりますので、より強力な台風を発生させやすくします。

そして、地球温暖化に伴う氷河や氷床の融解により海面が上昇しており、これにより台風が引き起こす高潮や洪水の被害が増加する可能性があると言われています。

今、世界中で異常気象が頻発しています。

ハワイ・マウイ島で発生した山火事の出火原因は明らかになっていませんが、急激なスピードで乾燥が進む「フラッシュ干ばつ」に見舞われ、火事が広がりやすい状態になっていたところに、太平洋のハリケーンからの強風に煽られ、瞬く間に火が市街地へ広がっていったと言われています。

いつ、どこで、どのような災害が起こるかわかりませんが、台風は事前に備えることができる災害でもあります。

日頃から天気予報をチェックし、台風が接近しているようであれば、水害に備えて、雨どいや排水溝、側溝に溜まったゴミや枯葉などを取り除いて、水はけを良くしておきましょう。

また、屋外やベランダで飛ばされそうなものはあらかじめロープで固定したり、室内へ取り込んでおくことや、窓ガラスが割れないようテープで補強したり、雨戸を閉めるなども効果的です。

事前の備えが被害を発生させない、被害を最小限に抑えることに繋がります。

台風で雨漏りが発生した場合の対処法

マンションの場合

まずは現在発生している雨漏りをどうにかしなくてはいけませんので、雨漏りしている箇所の下に、雑巾やタオル、バケツなど置いて、階下に雨漏りが広がるのを食い止めましょう。

応急処置が完了したら、マンションの管理会社に連絡してください。(購入した分譲マンションの場合は管理組合に連絡をしてください。)

先に、修理業者に連絡をした方が良いのではと思うかもしれませんが、修理業者は管理会社や管理組合を通して依頼されるのが一般的なのと、マンションの場合は原因を特定して誰の責任なのかを調査する必要があります。

例えば、窓を開けっぱなしにしていて雨が吹き込んだ、ベランダの排水溝に枯葉やゴミが溜まっていたことで室内に雨水が流れ込んだといった場合は住民側に責任が発生します。

一方で、経年劣化によるひび割れなどから雨漏りが発生した場合は管理会社・管理組合、施工ミスによる雨漏りが発生した場合は施工業者の責任となります。

管理会社・管理組合に連絡をしたら、調査をスムーズに行うため、雨漏りしている状況を動画や写真などに記録しておきましょう。

戸建ての場合

マンションの場合と同様に、まずは雨漏りが起きている箇所にバケツやタオルを置いて、雨漏り被害が拡大するのを防ぎましょう。

次に、専門の修理業者に早急に連絡し、状況を説明して修理を依頼しましょう。

雨漏りの発生箇所がサッシであれば、引き違い窓の隙間、コーキングの劣化、外壁のひび割れ、窓の近くの屋根、窓上部の換気扇や配管、サッシ取りつけ時による施工不良などといった原因が考えられ、いずれも雨水の侵入口は雨漏り発生箇所に近い場所であることが多いです。

しかし、雨漏りの発生箇所が屋根や壁の場合、壁の内側や柱を伝って終着地である天井や壁に滲み出てくるため、雨水の侵入口は発生箇所からかなり遠い場所にあることも珍しくなく、雨漏りの侵入口を特定するのはプロでも容易なことではありません。

折角修理を依頼したのに、またすぐに雨漏りをしてしまった、今度は別の箇所から雨漏りが発生してしまった、ということがないよう、雨漏りの専門の技術者(ビルディングドクター、防水技能士など)を擁する専門業者へ依頼するのが確実です。

いま、お困りのあなた

どちらの地域にお住まいですか?

いまお困りではございませんか?

雨漏り、壁ひび、外壁塗装の
LINE相談をご利用ください

ヤブ原産業