COLUMN 建物トラブル解決コラム

2022.8.4

エアコンから雨漏り発生!水漏れとの違いは?賃貸の場合誰が修理費を払う?

雨漏り、防水、シーリング

雨漏りは屋根や外壁の経年劣化やひび割れなどによって発生しやすいということを、当ブログでも何度かお伝えさせて頂いておりますが、雨漏りの発生箇所として意外に多い場所というのが実は他にもあるんです。

その場所とはずばりエアコンです。

エアコン周りの壁が濡れている、強い雨が降るとエアコンから水漏れする、こういった症状が見られる場合はエアコンから雨漏りが発生している可能性があります。

エアコンから雨漏り発生!水漏れとの違いは?

エアコンから水滴が落ちてきた場合、配管からの水漏れを疑う方が多いかと思います。

エアコンの結露は、室内機内部の空気と室温の温度差によって生じます。

エアコンは室内の暖かい空気を取り込んで冷却し、室内に冷たい空気を吹き出します。

空気は温かいほど多くの水蒸気を含んでいるため、エアコンで空気が冷やされることによって、空気中にいられなくなった水蒸気が結露(水分)に変わります。

通常結露は、室外機につながる配管を通って排水されるのですが、エアコンが正常の位置で取り付けられていなかったり、エアコン内部やフィルターが汚れていることで、必要以上に結露が発生し上手く排水されずに水漏れが発生してしまうことがあります。

特に今の時期、連日冷房を稼働させているご家庭がほとんどだと思います。

エアコン周辺が多少濡れていても、雨漏りだとすぐには気づかないことも少なくありません。

水漏れか雨漏りかを判断するには、3つのポイントがあります。

・床が濡れるほどの水滴が落ちている
・雨が降った後に水漏れが発生する
・エアコンを設置している周辺の壁が濡れている

 

これら3つの症状の内いずれかが当てはまるようであれば、水漏れではなく雨漏りの可能性があります。

エアコン周りで雨漏りが発生する原因としては、エアコンを取り付ける際の配管処理の施工ミスが考えられます。

エアコンを設置する際に配管を通すための穴(スリーブ穴)を壁に開けなければいけないのですが、配管の取付口は家の外側と内側からパテやコーキングなどを使って、隙間ができないように施工されるのが一般的です。

しかし、エアコン設置業者は防水の専門家ではありません。

施工がきちんとされていない場合、配管を通すために開けた穴の隙間から雨水が侵入し雨漏りの原因となってしまう可能性があります。

また、エアコンの設置から10年以上経過している場合、配管の取付口を塞いでいるパテやコーキングに経年劣化によるひび割れや剥離が発生している可能性も考えられます。

エアコンから雨漏り発生!賃貸の場合誰が修理費を払う?

賃貸住宅でエアコン周りからの雨漏りに気付いた場合は、管理会社または大家さんへすぐに連絡をしてください。

賃貸だからと放置してしまうと、退去時に修繕費を請求される可能性があります。

修理費用については、入居者あるいは前入居者が設置したエアコンであれば入居者が、大家さんが設置したものであれば大家さんが修理費を負担するのが一般的です。

詳しくは賃貸借契約書をご確認ください。

エアコンから雨漏り発生!水漏れとの違いは? まとめ

エアコンからの雨漏りは、配管を通すために開けた穴の隙間が原因で発生することがほとんどです。

エアコンを設置して間もなく雨漏りが発生したという場合は、まずは設置した業者にご相談ください。

エアコンからの雨漏りは、雨の日になると水漏れする程度だし…、エアコン自体は問題なく動くし…と、なんとなくそのままにしてしまうケースも少なくありません。

しかし、建物に与えるダメージというのは雨が降るたびに蓄積されていきます。

気付いた時にはクロスの下はカビだらけになっていたり、大掛かりな改修工事が必要になってしまうこともあるのです。

雨漏りは気づいた時にすぐに対処することで被害を抑えることができます。

雨漏り被害にお悩みの方、まずは弊社までお気軽にご相談ください。

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