COLUMN 建物トラブル解決コラム

2021.10.26

飛び込み営業の大半が悪質業者って本当?アウトな業者の見極め方!

リフォーム工事

屋根や外壁の塗り替えというのは見栄えをよくするというだけでなく、大切な建物を定期的にメンテナンスすることによって、長持ちさせるということが最大の目的です。

塗り替えは決して安い買い物ではありませんので、腕が良いこと、安心できること、適正価格であることを条件に業者をお探しになっている方も多いかと思います。

そこで今回は、こういった業者には依頼しないほうが無難という典型的な例をご紹介したいと思います。

飛び込み営業の大半が悪質業者って本当?

2005年、高齢者たちに不要なリフォーム工事の契約をさせ、代金を騙し取ったとして、社員4人が詐欺と特定商取引法違反の疑いで逮捕されるという事件がありました。

被害に遭われたのは70代の男性です。

突然家に訪れた営業マンに床下が腐っていると言われ、湿気を防ぐための床下モルタル工事を契約したとのことですが、その費用は約10坪ほどの工事に400万円。

モルタル床のリフォーム費用相場は、下地や塗料の種類によって変動しますが、1㎡あたり1,500~5,000円ほどですので、法外な値段であることがお分かりいただけるかと思います。※1坪約3.3㎡

被害はそれだけではありません。

味を占めた悪質業者は地盤が傾いているなどと嘯き、床下や外壁の補強工事など次々と契約させ、最終的な契約金額は約2,100万円にものぼってしまったそうです。

床下が腐っている、壁が倒壊しそう、屋根に穴が開いているなど、危機感を煽って人の不安に付け込む詐欺というのは決してなくなることが無く、自分は大丈夫だと思っていてもいつのまにか被害者になってしまっていることも珍しくありません。

最近でも、80代女性宅の床下が腐っていると嘘の説明をし、床下の修繕工事の契約を結び、工事をしたように装って代金を騙し取ったとして、男が逮捕された事件がありました。

以前の記事でも紹介したように、リフォーム業界というのは業者登録制度もなく建設業許可も必要ないため参入しやすい業界であることから、建築や塗装の知識や経験がほとんど無いのにもかかわらずリフォーム業を名乗ることができてしまうという現状があります。

そして、建築や塗装の知識や経験を身に着けることはなく、悪質手口のノウハウだけを身に着けた営業マンが独立し、新たなリフォーム業者を設立させるのです。

欠陥住宅問題に取り組むNPO法人建築Gメンの会では「良心的な業者は基本的には戸別訪問はしない。各戸に点検に来るような業者はほぼ悪徳業者と考えて良いでしょう」と語っています。

悪質リフォーム業者の飛び込み営業の手口

ケース1:無料で診断します!

屋根や外壁などの劣化診断、シロアリ調査、水質検査員など、住まいの無料診断を口実とした様々な飛び込み営業があります。

無料点検してもらえるならお得かなと思われてしまうかもしれませんが、わざと建物の一部を破損させるという悪質なケースも存在しますので、知らない業者から突然の訪問を受けた場合は充分に気をつけてください。

ケース2:近所で工事しています!

ご近所で行われている工事に際して、工事前の挨拶と称し近づく手口です。

ご近所さんで依頼されている業者ならと、それだけで信用されてしまう方も多いかと思います。

音や振動、大型車の出入りがあるなど、工事によって生じる影響を説明することなく、無料点検をすすめてくるような業者は要注意です。

ケース3:お宅の屋根に不具合が!

「屋根が破損しているように見えたので親方に知らせてこいと言われてきました」などと、屋根に何らかの問題があることを指摘して点検を依頼させる「指摘商法」と呼ばれる手口の訪問販売です。

「点検は無料ですのでよろしければ詳しく見てみましょうか?」と言われれば、親切な業者だと感じてしまうかもしれません。

しかしながらこちらもケース1と同様、悪質業者の手口となりますので、その場の受け入れは禁物です。

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