COLUMN 建物トラブル解決コラム

2024.10.18

外壁のカビを取る方法とは?発生原因は何?

塗装、外装工事

外壁にカビが発生することは、多くの住宅に共通する問題です。

カビは見た目の悪さだけでなく、建物の耐久性や健康に影響を与えるため、早めに対処することが大切です。

今回は、外壁にカビが発生する原因と、その効果的な除去方法について詳しく解説します。

1.外壁のカビを取る方法を知るために発生原因を知っておこう

カビは、湿気と栄養素がある環境で繁殖します。

外壁にカビが発生する主な原因は、以下のような要素が関係しています。

1-1. 湿気の多い環境

カビが発生する最大の原因は「湿気」です。

外壁が常に湿っていると、カビが繁殖しやすくなり、特に以下のような状況では、湿気がたまりやすくなります。

降雨や湿気の多い気候:特に梅雨時期や、雨の多い地域では外壁が長時間湿った状態が続くことがあります。

日当たりの悪い場所:建物の北側や周囲に大きな樹木がある場所は日光が当たりにくく、湿気がこもりやすくなります。このような場所は乾燥しにくいため、カビの発生が促進されます。

結露:室内外の温度差が大きい場合、外壁に結露が生じることがあります。特に断熱性能が低い建物では、外壁が結露しやすく、それがカビの発生源となります。

1-2. 外壁の汚れや栄養素

カビは、栄養素がある場所で繁殖します。

外壁に汚れが蓄積していると、それがカビの栄養分となり、カビの発生リスクが高まります。

主な栄養源には以下のようなものがあります。

外壁の塗膜や塗料の劣化:経年劣化によって塗膜が剥がれると、その部分に汚れや水分がたまりやすくなり、カビが発生しやすくなります。

ほこりや土砂、植物の残骸:外壁に付着したほこりや土、近くの植物から飛んできた有機物が栄養源となり、カビの繁殖を促します。

鳥のフンや昆虫の死骸:これらもカビにとっての栄養源となり、外壁に放置されているとカビが発生しやすくなります。

1-3. 外壁の材質

外壁の材質によっても、カビの発生しやすさは異なります。

吸水性が高い素材は、湿気を保持しやすいため、カビが発生しやすくなります。

モルタルやコンクリート:これらの素材は、吸水性があり、湿気が外壁内部にまで入り込みやすいため、カビが発生しやすい傾向があります。

木材:木製の外壁は特に湿気を吸収しやすく、カビやコケが生えやすいです。特にメンテナンスが不十分だと、腐食とともにカビの繁殖が進行します。

1-4. 通気性の悪さ

外壁が通気性を欠いていると、湿気が溜まりやすくなり、カビの発生を助長します。

適切な換気が行われていないと、特に風通しの悪い場所では湿気が滞留し、カビの温床となります。

2. 外壁のカビを取る方法とは?

外壁にカビが発生した場合、早期に除去することが重要です。

放置するとカビが外壁材に深く浸透し、取り除くのが難しくなるだけでなく、建物全体にダメージを与えることがあります。

以下では、カビを取る具体的な方法について解説します。

2-1. カビ取りの前準備

カビ取りを行う際は、以下の準備を行います。

防護具の準備:カビを取り除く際には、マスクやゴム手袋を着用し、カビの胞子や化学薬品が体に付着しないようにします。また、長袖・長ズボンの着用が推奨されます。

洗浄剤の選択:市販のカビ取り専用洗剤や、漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)、重曹などを使用します。外壁の材質に適した洗浄剤を選ぶことが大切です。例えば、木材には強い酸やアルカリ性の洗剤は適さない場合があります。

2-2. 手順

1.外壁の表面の汚れを落とす
まずは、カビ以外の汚れやほこりを取り除きます。高圧洗浄機やホースを使って水で外壁を洗い流すことで、表面の大きな汚れを除去します。高圧洗浄機を使用する際は、外壁を傷めないように圧力を調整し、外壁の目地や隙間に水が入り込まないように注意します。

2.カビ取り剤を塗布する
次に、市販のカビ取り剤や漂白剤を、カビが発生している部分に塗布します。スプレータイプのカビ取り剤であれば、直接吹き付けてから一定時間放置します。漂白剤を使用する場合は、水で薄めたものをスポンジやブラシで塗布します。塗布後は、カビが落ちるまでしばらく時間を置きます(通常、数十分程度)。

3.ブラシでこすり落とす
カビ取り剤がカビに浸透したら、硬めのブラシやスポンジを使ってカビをこすり落とします。外壁の材質によっては、ブラシで強くこすると表面を傷つける恐れがあるため、柔らかめのブラシを使うのが良いでしょう。特に木製外壁は、繊維が傷つかないように優しくこすります。

4.水で洗い流す
カビをこすり落とした後、再度水を使って外壁を洗い流します。カビ取り剤や漂白剤が残ると、外壁材を傷める可能性があるため、しっかりと洗い流すことが大切です。

5.乾燥させる
カビ取り作業が終わったら、外壁をしっかりと乾燥させます。外壁が乾燥しないままでは、再びカビが発生する可能性が高くなるため、湿気が残らないようにします。

2-3. カビ予防のための対策

カビを取り除いた後は、再発を防ぐための予防策を講じることが重要です。

防カビ剤の塗布:外壁用の防カビ剤を塗布することで、カビの再発を予防できます。特に湿気が溜まりやすい箇所に重点的に使用すると効果的です。

定期的な清掃:外壁に汚れがたまるとカビの栄養源となるため、定期的に外壁を清掃して、ほこりや泥などを取り除くことがカビ予防につながります。

通気性の改善:周囲の植栽を剪定して風通しを良くする、外壁に取り付けた換気口を清掃するなどして、湿気がこもらない環境を作ることが重要です。

外壁のカビを取る方法とは? まとめ

外壁のカビは、放置しておくと建物の耐久性を低下させるだけでなく、健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。

定期的な点検と適切な清掃、カビ取り剤の使用や防カビ対策を行うことで、外壁のカビを防ぐことができます。

もし、外壁にカビが発生してしまったら、まずはその種類や発生状況を把握し、適切な除去方法を選びましょう。

自分で除去するのが難しい場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。

 

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