2024.5.8
悪質リフォーム業者の屋根の点検商法とは?引っかからないようにするには?
今、屋根の点検を装った悪質リフォーム業者が急増しています。
国民生活センターの調べによると、屋根工事の点検商法に関する相談件数が2018年度に923件だったのに対し、22年度には2885件となり、5年間で約3倍に増加しているとのことです。
今回は悪質リフォーム業者の屋根の点検商法の手口と、引っかからないための自衛策について紹介していきます。
悪質リフォーム業者の屋根の点検商法の手口とは?
悪質リフォーム業者が行う屋根の点検商法とは、以下のような手口が一般的です。
1. 「近所で工事をしている者です」「無料で屋根の点検をします」「瓦がずれているように見えたので心配になって」などと言って訪問し、ドアを開けさせようとしますが実際は契約の勧誘が目的です。
2. 無料点検だからと屋根に登らせると、実際には何ともなっていないのに大仰に不安を煽ってきたり、わざと小さな亀裂や傷をつけ、その部分を指摘して危険だと主張してきます。
3. 必要のない工事を勧め適正価格を無視し、かなり高額な金額を提案してきます。
4. 工事内容や金額の詳細が書かれておらず、クーリングオフ規定が不明確であるなど、契約書の内容に不備があります。
5. 「屋根が崩れて危ない」「ご近所さんに迷惑がかかる」などと不安を煽ったり、長時間居座るなど、執拗な勧誘を行います。
6. 「今すぐ契約すれば足場代を無料にする」と、お得感をアピールしすぐに契約を結ぼうとしてきます。
7. 追加で補修が必要になったなど、事前に提示された見積もりと異なる料金を請求してきます。
8. 契約内容に「修理や改修の補償を約束する」と記載されていても、そのケースは補償の対象外になると言われ再度補修をさせようとする、あるいは音信不通となって連絡が取れなくなることがあります。
悪質リフォーム業者の屋根の点検商法に引っかからないために
1. 知らない業者が「無料点検」と言って訪問してきてもドアを開けず、インターフォンで対応しましょう。悪質業者は直接挨拶をしたいと、ドアを開けさせようとしてきますが、「名刺があればポストに入れておいてください」「結構です」「知り合いにお願いしますので」と言ってインターフォンを切ってしまいましょう。
2. 高齢者は家族や第三者の意見を聞き、一人で判断しないことが大切です。「今すぐに契約すれば安くする」と言われたら、慌てて契約を結ぼうとするのではなく、詐欺の常套句だと思っていただいて間違いありません。
3. 工事の必要性がある場合は、複数の業者から見積りを取り、比較検討することが大切です。高額な見積りや不明瞭な料金体系には注意が必要です。
4. 契約書の内容(工事内容、金額、クーリングオフ規定など)を入念に確認し、不審な点がないか確認しましょう。業者が口頭で約束したことと契約書の内容が一致していることを確認することも重要です。
5. 口コミやオンラインのレビューを参考に、実績や評判の良い業者を選びましょう。
6. リフォーム代金は工事完了後の一括払いが一般的です。工事代金が100万円以上になる場合は、契約時とリフォーム完成時の2回に分けて支払うケースもありますが、契約時に全額支払うというケースは一般的ではないということを覚えておきましょう。
7. 業者の態度や契約内容に不審な点があれば、消費生活センターなどの専門機関に相談しましょう。
これらの対策をとることで、悪質リフォーム業者の屋根の点検商法から身を守ることができます。
悪質リフォーム業者の屋根の点検商法 まとめ
悪質リフォーム業者は不安を煽ったり、恐怖心を抱かせたり、あの手この手で契約を結ぼうとしてきます。
「わざわざ心配して声をかけてくれたのに無碍に断るのも…。」と、申し訳ない気持ちになってしまう人もいるかもしれません。
それこそ、悪質リフォーム業者の思うつぼです。
悪質リフォーム業者の手口を知って、冷静に対応し、被害に遭わないように十分注意することが大切です。