COLUMN 建物トラブル解決コラム

2023.10.15

外壁塗装の匂いはいつまで続く?ペットや赤ちゃんに害はない?

塗装、外装工事

2023年9月は世界中で観測史上もっとも暑い9月だったと言われていますが、10月になりぐっと冷え込むことも多くなってきて、気温の変化になかなかついていけないという方も多いのではないでしょうか。

ようやく涼しくなってきたということで、日中は窓を開けてお過ごしになっている方もいらっしゃるかと思いますが、窓を開けているとなんだか匂う…。

実は秋というのは外壁塗装に最適なシーズンということもあり、ご近所さんで外壁塗装工事を行われているところがあるかもしれません。

今回は気になる外壁塗装の匂いについて解説していきたいと思います。

外壁塗装の匂いはいつまで続く?

外壁塗装の匂いは通常、数日から数週間程で薄れていきますが、気象条件や使用された塗料の種類によっては、それ以上の期間がかかることもあります。

例えば使用される塗料の種類によって匂いの残り方が異なり、一般的には、油性塗料は水性塗料よりも強い匂いが残りやすいことがあるほか、多くの層を重ねて塗ることによって、匂いがより長く残る可能性があります。

また、湿度や温度などの気象条件も匂いの残りに影響を与えることがわかっており、湿度が高い場合、匂いが長く残りやすいと言われています。

外壁塗装の匂いはペットや赤ちゃんに害はない?

結論から先にお伝えしますと、外壁塗装中の匂いが体に悪影響を及ぼす可能性というのはゼロではありません。

ただし、近年の塗料は安全面が考慮されており、人体への影響はごくわずかですので、あまり神経質にならなくても大丈夫と言えるでしょう。

とはいえ、ペットや赤ちゃんに対しては慎重に注意する必要があります。

以下に考慮すべきポイントを紹介します。

ペットに対する影響

塗料の成分や揮発性有機化合物(VOC)などが、一部のペットに対して呼吸器の問題や不快感を引き起こすことがあると知られていますので、呼吸器系の疾患を抱えているペットを飼われている場合、匂いのある場所から遠ざけるか、一時的に別の場所に預けておくと安心です。

赤ちゃんに対する影響

赤ちゃんは成人よりも呼吸器系が敏感であり、外部環境の変化に敏感です。

外壁塗装工事の匂いがある場所に赤ちゃんがいる場合、赤ちゃんの健康と快適さを考慮して、匂いを最小限に抑えることが重要となります。

新生児や早産児、呼吸器系の問題を抱える赤ちゃんは特に配慮が必要です。

外壁塗装の匂い対策

一般的に外壁塗装工事の工期の目安は、7日~10日前後です。(屋根も併せて塗り替える場合は10日~14日前後になります。)

そのうち、塗装作業にかかる期間は約3日間(下塗り・中塗り・上塗り)ですので、塗装開始から6日~10日程度は窓をあまり開けないようにしましょう。

部屋に匂いが入ってしまったというときは、工事を行っていない夜間に窓を開けて換気を行いましょう。

外壁塗装を行っていない方の窓を開け、サーキュレーターや扇風機を外に向けて回すと室内に入ってしまった匂いを効率よく換気することができます。

ちなみに、空気清浄機は塗料の臭いに含まれる化学物質を分解する効果がありませんので、匂いが消える・薄くなるといった効果はあまり期待できない可能性があります。

空気清浄機を使用することで、逆に部屋中に撹拌してしまう恐れもありますので、効果を感じられないようであれば使用するのをやめましょう。

工事が終わったのにまだ部屋が匂う気がする…という場合は、ベーキングアウト式換気をおすすめします。

ベーキングアウト式換気とは、暖房で室温をできるだけ上げたあとに、扇風機や換気扇、サーキュレーターなどを使って強制的に換気する方法です。

外壁塗装の匂いの元であるVOCは空気より重く下に溜まりやすいため、室内温度を上げて暖かくなった空気を上昇させることで、効率よく換気することができます。

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