COLUMN 建物トラブル解決コラム

2021.12.27

屋根・外壁塗装工事の流れから手抜き工事をされやすいポイントを知っておこう!

塗装、外装工事

今回は屋根・外壁塗装工事の流れを紹介するとともに、流れに合わせて悪質な業者が手抜きをしやすいポイントについて解説していきます。

屋根・外壁塗装工事の流れ

ご近所さんへの挨拶回り

屋根・外壁塗装工事を行う際は、騒音や塗料の臭い、飛散等、ご近所さんにご不便・ご迷惑をお掛けしてしまうことが多々ありますので、工事着工前のご近所さんへの挨拶は欠かせません。

ご近所さんへの挨拶は工事業者が行うのが一般的ですが、職人さんしか在籍していない業者の場合、ご近所さんへの挨拶は行っていない場合もありますので、事前に確認しておくと安心です。

施主さんが挨拶に回られる場合は、足場架設日の1週間~3日前までに挨拶を済ませておきましょう。

挨拶に向かうのは両隣と、お向かい・裏の3軒ずつが一般的ですが、作業車の出入りなどでご迷惑をお掛けしそうなお宅があれば行っておきましょう。

挨拶時にお渡しする粗品はタオルや洗剤など、100~200円前後の商品で大丈夫です。

足場の設置

塗装工事が始まる前に現場確認が行われます。

足場の設置や塗装作業の障害になりそうなものは、施主さん立ち合いの上、移動をお願いする場合があります。

この時、塗料などが絶対に付着してほしくない物や植栽などがあれば事前に伝えておきましょう。

足場が設置されたら塗料や洗浄時の汚水が周辺に飛ばないよう、飛散防止ネットを覆います。

外壁・屋根の高圧洗浄

塗装を施す前に外壁や屋根に付着した汚れや苔、劣化した塗膜などを、高圧洗浄機を使って綺麗に洗い流します。

洗浄は塗装工事の中でも最も重要な工程となります。

この作業を疎かにしてしまうとどんなに綺麗に塗装をしたとしても、後に剥がれや膨れが発生してしまう恐れがあるからです。

弊社では汚れ具合によって高圧洗浄機だけでなく、ブラシを使って屋根・壁の隙間までしっかりと洗浄をします。

外壁・屋根の下地処理

外壁のひび割れや剥がれ、ふくれなどの劣化部分の処理をはじめ、サイディングの目地の補修などを行います。

鉄部などはサビ止め塗料を乗りやすくするために、サンドペーパーやサンダーなどでサビを落とします。(ケレン作業)

外壁塗装後に発生するトラブルの原因の半数が下地処理の不良と言われています。

洗浄と同様、下地処理も重要な工程です。

悪質業者はケレンを怠ったり、下地処理を行わないといった手抜き工事をします。

外壁・屋根の下塗り(1回目(下地によっては2~3回))

塗装は基本的には下塗り・中塗り・上塗りの順で、3回塗料を塗り重ねていきます。

下塗りは外壁と塗料をしっかり密着させる接着剤のような役割があります。

下地の地力アップこそが、塗料を長持ちさせる秘訣です。

外壁・屋根の中塗り・上塗り(2回目・3回目)

下塗りがしっかり乾燥した後に、中塗りの塗装が行われます。

下塗りが乾ききらないまま中塗りをしてしまうと、塗料本来の性能を発揮できない上、施工不良に繋がる恐れがあります。

1日で中塗りと上塗りを完了させるといったスピードをウリにしている業者は、塗料の乾燥時間を無視している可能性がありますのでご注意ください。

乾燥しないうちに重ね塗りする行為は職人の工賃を削減することが目的です。

また、3回塗りのはずが2回塗りしかしていないといったケースもあります。

こちらも塗料と職人の人件費を削ることを目的とした典型的な手抜き工事です。

付帯部の塗り

破風板、軒天、雨樋、戸袋、配管などの付帯部も屋根・外壁同様、下地処理をしっかり行った上でコーキングやサビ止め塗料を塗り、3回塗りを行います。

確認検査・足場撤去

全ての塗装作業が完了したら飛散防止ネットや養生シートを取り外して仕上がりを確認し、施主さんと共に全体をチェックしていきます。

問題がなければ足場を解体し、屋根・外壁塗装工事の完了です。

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