COLUMN 建物トラブル解決コラム

2020.12.4

戸建住宅の外壁塗装。工事期間の目安はどれくらい?

塗装、外装工事

外壁塗装を検討されている人の中には工事の期間がどれくらいかかるのか気になるという方もいらっしゃるかと思います。

今回は外壁塗装の工程からおおよその期間について解説します。

外壁塗装 工事期間の目安

外壁塗装の期間は工程と密接に関係しています。

1.ご挨拶・塗装準備(1日)

外壁塗装工事では、トラックの出入りがあったり、塗料独特の匂いも発生したりすることから、

工事着工一週間前くらいに、業者が近隣の方々へお知らせと挨拶回りを行うのが一般的です。

中には挨拶回りを行わないという工事業者もありますので、挨拶回りをしてくれるのか事前に確認しておくとよいでしょう。

工事業者が挨拶回りを行わないという場合は、施主様自ら挨拶回りを行う必要があります。

その際、工事期間、何時頃まで作業をやっているのか、休日の工事の有無などをお伝えください。

また、工事業者が挨拶回りをする場合でも、騒音等でご迷惑をかけてしまうことには変わりありませんので、近隣の方々には事前に施主様自ら一言お伝え頂くのが良いでしょう。

2.足場の設置(1日)

二階建て以上の建物や屋根の塗装を行う際には足場が必要となります。

足場の工程では、足場の運び入れから足場を組む作業、塗料や洗浄水の飛散を防止するためのメッシュシートなどを取り付けます。

ちなみに足場代は工事代金全体の約20%近くを占めています。

足場代が無料とうたっている工事業者のほとんどが、別の項目に足場代を含めているだけですので、だまされないように気を付けましょう。

3.塗装前の洗浄(1~3日)

塗装の前に、屋根や外壁に付着した汚れやカビ、コケなどを高圧洗浄で洗い流します。

汚れが付着した状態で塗装を行ってもすぐに剥がれ落ちてしまいますので、汚れや形状によっては手作業で洗浄する場合もあります。

洗浄後はしっかり乾燥させる必要がありますので、1~3日程度必要と考えておきましょう。

4.下地処理(1日~)

外壁にクラックがあった場合、そのまま塗装をしてしまうとそこからまたひび割れを起こしてしまいますので、塗装前に下地処理が必要になります。

その他、塗膜の剥離(ケレン)や、コーキングの打ち替えやモルタルの補修、サビ止めなどもこの工程で行います。

下地処理がしっかりできていないと、耐久性の高い塗料を使ってもすぐに剥がれ落ちてしまいますので、塗装工程の中で最も大切な工程となります。

5.塗装前の養生(1日)

塗料が付いてはいけない箇所に保護シートやテープを貼って塗料の飛散を予防します。

6.下塗り(1日)

塗装の最初の工程が下塗りです。
シーラーやプライマーという下塗り用の塗料を使います。
中塗りと上塗りの食いつきをよくする働きがあります。

塗装面の状態によっては吸い込みが激しいこともあり、その場合は下塗りを2回以上行うこともあります。

7.中塗り(1日)

中塗りで使用する塗料は上塗りの塗料と同じものを使用します。

8.上塗り(1日)

塗装の最後の工程が上塗りです。

スピードを売りにしている業者の場合、下塗りがしっかり乾燥しきっていないうちに、中塗り、上塗りをしてしまう業者もいるのですが、各塗料には推奨されている乾燥時間がありますので、しっかり乾燥させることが重要です。

※屋根の塗装も同時に行う場合、3~4日程度追加されます。

屋根の塗装でも足場を組む必要がありますので、一緒に行うことで足場代を節約することができます。

9.点検と手直し(1日)

施主様と一緒に塗り残しや塗りムラなどを点検します。
気になる箇所が合ったらその場で伝えましょう。

10.片づけと足場の解体・撤去(1日)

養生・保護シートの撤去、足場の解体を行います。
養生・保護シートを剥がした際に、塗膜剥がれが起きていないか確認してください。

外壁塗装は1日1工程・10個の工程が必要となりますので、最低でも10日の期間は要します。

さらに、各工程で建物の状況や天候などによって、工事期間が延びる可能性もありますので、外壁塗装は2週間程度かかるものとお考え下さい。

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