COLUMN 建物トラブル解決コラム

2020.6.25

外壁塗装の仕上がりが気に入らない理由と失敗しない方法とは?

アパート、マンション

外壁塗装をした後に仕上がりが気に入らない場合は残念な気持ちになりますが、そのようなケースは少なからずあります。

外壁塗装は、足場の設置が必要になることから高額になってしまうことも多く、せっかくコストをかけて行うなら失敗のないようにしたいものです。

外壁塗装の仕上がりが気に入らないのは、塗装業者の提案力も含め事前準備に問題があるのかもしれません。

そこで今回は、外壁塗装の仕上がりが気に入らないのはどのような理由からなのか、また失敗しない方法などについてご紹介したいと思います。

 

外壁塗装の仕上がりが気に入らない理由

外壁塗装の仕上がりが気に入らないのは人によってさまざまな理由がありますが、とくに多い理由についてご紹介いたします。

外壁塗装の仕上がりが気に入らない理由で多いのは以下の2つです。

  • ・イメージと違う
  • ・汚れが目立ちやすい

 

これら2つの理由について個別に解説いたします。

 

外壁塗装の仕上がりが気に入らない理由①イメージと違う

まず、外壁塗装の仕上がりが気に入らない最も多い理由が「イメージと違う」という点です。

塗装前に思っていた完成後のイメージと、実際の仕上がりにギャップが生じている場合は気に入らないと感じることがあります。

外壁塗装の仕上がりで「イメージと違う」と感じることといえば、例えば以下のような内容です。

  • ・色が濃いor薄い
  • ・明るいor暗い
  • ・ツヤがあってテカテカしているorツヤがなくて塗りたて感がない

 

以上のように、とくにカタログや色見本とのイメージに相違が生じる場合に感じることがあります。

では、なぜこのようなイメージの相違が生じてしまうのでしょうか?

それは、面積効果が大きく影響するためです。

面積効果

色の錯覚の一種で、同じ色でも面積の大きさによって色が明るく見えたり、暗く見えたりしてしまう現象のこと

 

カタログや色見本に掲載されている色票サイズは50mm×15mm程度の大きさしかありません。

この小さなサイズのものと外壁全体に塗装が施された状態を比較すると、面積効果が大きく影響してしまうのです。

「色自体は問題ないけどツヤがありすぎて…」という場合であれば、3年も経てば自然にツヤは失われ、ほぼツヤ消しの状態に落ち着きます。

しかし、色自体が気に入らないとなると、外壁塗装の塗り替えサイクルである約10年間は我慢しなければいけないということにもなりかねません。

そのため、外壁塗装を行う際には、明るい色はより明るく鮮やかに見えるということ、また暗い色はより暗く低明度に見えるということを踏まえて色選びをすることが重要です。

外壁塗装の仕上がりが気に入らない理由②汚れが目立ちやすい

続いて、外壁塗装の仕上がりが気に入らない理由として多いのは、「汚れが目立ちやすい」ということです。

この「汚れが目立ちやすい」という点は、選択した色に起因するケースが多くなります。

例えば、外壁を真っ白に塗り替えたいと希望する場合、白は最も「汚れが目立ちやすい色」となります。

また、汚れが目立たないだろうと黒を希望する場合、砂や埃は乾くと白っぽくなるため逆に汚れが目立ってしまうのです。

汚れが目立ちにくい代表的な色といえば以下の2つが挙げられます。

  • ・グレー
  • ・ベージュ

 

周辺環境に調和し汚れが目立たない色でおすすめなのは、グレーとベージュです。

とくにグレーは、砂埃やカビなどの中間色を持つ汚れに対して、綺麗にカモフラージュし、汚れを目立ちにくくする性質があります。

そしてベージュなどの白系暖色は、グレー同様カモフラージュ効果で汚れを目立ちにくく、建物を明るい印象にしてくれます。

また、降雨時に汚れを浮かせていっしょに流す機能を持つ「低汚染塗料」を使うことも汚れを目立たなくするには非常に効果的です。

 

外壁塗装の色決めにはカラーシミュレーション

外壁塗装の色選びをするときには、専用ソフトなどでカラーパターンをシミュレーションすると失敗しにくく効果的です。

カラーシミュレーションは、外壁の雰囲気だけでなく屋根やドア、サッシなどのカラーバランスもチェックできるなど、全体的なイメージをつかみやすいメリットがあります。

ただし、パソコンで見る色味によっては印象が変わってくる場合もあるため、あくまで全体像のイメージを把握するといった活用方法がおすすめです。

ある程度色の方向性が決まったら、A4サイズの色見本(塗り板)を使い、晴れた日の屋外で確認すると本来の色味がわかりやすくなります。

外壁のサイズを考えると面積効果の影響は避けられませんが、カタログや色見本で確認するよりはイメージの相違は少なくなります。

またGoogle画像検索を活用して、配色パターンを参考にするのもおすすめの方法で、周辺の建物の外壁や屋根なども併せて参考にするとよいでしょう。

なお外壁塗装のカラーシミュレーションについては「外壁塗装の色選びはカラーシミュレーションが効果的!」の記事を参考にしてください。

 

まとめ

外壁塗装の仕上がりが気に入らないのは、事前の準備が十分でないことも多く、それは塗装業者の提案力の差ともいえます。

外壁塗装で色選びに失敗しないコツは、面積効果や彩度対比など色選びに長けた専門の外壁塗装業者に相談することです。

外壁塗装を検討中の方や、色や費用についてお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください。

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