2025.4.12
築3年の外壁にひび割れ?放置すると危険!補修の目安

新築して間もない築3年の家。
それなのに外壁にひび割れを見つけてしまったら、不安になりますよね。
「まだ新しいのに、どうして?」と疑問に思う方も多いでしょう。
今回は、築3年で外壁にひび割れが起きる原因や、そのまま放置するリスク、補修の目安について詳しく解説します。
外壁のひび割れが築3年で起こる原因とは?
築3年というと、建物にとってはまだ“若い”部類に入りますが、それでも外壁にひび割れが発生することは珍しくありません。
以下は、築3年でひび割れが出る主な原因です。
1.構造の乾燥収縮
新築後、コンクリートやモルタルなどの建材が乾燥する過程で体積が収縮し、ひび割れを引き起こすことがあります。
これは構造上ある程度避けられない現象です。
2.地盤の沈下や揺れ
建築時には気づかれなかった地盤のわずかな沈下や、地震などの影響で外壁にストレスがかかり、ひび割れが発生することがあります。
3.施工不良
外壁の下地処理や塗装が不適切だった場合、経年劣化が早まり、築3年でもひび割れが目立つようになることがあります。
築3年で外壁にひび割れが出たらすぐ確認を!
外壁のひび割れには、深刻な構造的問題を示すものと、表面的な軽微なものがあります。
まずは、ひびの幅と長さ、深さをチェックしてみましょう。
・ヘアクラック(0.3mm以下)
塗装面の乾燥によってできる細いひびで、すぐに構造的な問題にはなりませんが、早めの補修が推奨されます。
・構造クラック(0.3mm以上)
外壁材や構造体にまで影響が及んでいる可能性があり、雨水の侵入や建物の耐久性低下を引き起こすため、専門業者の診断が必要です。
築3年程度でこうしたクラックが見られる場合、「保証の対象になるかどうか」も確認しましょう。
住宅瑕疵担保責任保険や、施工会社のアフターサービスが適用されることもあります。
外壁のひび割れを築3年で放置するリスク
「まだ大丈夫そう」と思って放置してしまうと、以下のようなリスクが発生します。
雨水の侵入による劣化
ひび割れから雨水が内部に浸入すると、壁の中で結露が発生したり、断熱材や下地の腐食を招いたりする可能性があります。
これが原因で、カビやシロアリ被害につながることもあります。
修理費用の増加
ひび割れが浅いうちに補修すれば、費用も工事規模も抑えられます。
しかし、内部にダメージが及ぶほど放置すると、大がかりな工事や全面塗り替えが必要になることも。
建物の資産価値が下がる
築年数が浅くても、外観にひび割れが多くあると印象が悪くなり、将来的に売却や貸し出しをする際に資産価値に影響を与えることがあります。
外壁ひび割れの補修は築3年なら早めが肝心!
築3年の時点でひび割れに気づいたら、補修のタイミングとしては絶好のチャンスです。
以下のような補修方法があります。
ヘアクラックの場合
・コーキングやシーリング材の充填
・再塗装による表面保護
費用目安:1〜5万円程度(補修箇所の規模による)
構造クラックの場合
・樹脂注入工法によるひび割れの接着補強
・部分的な外壁交換や左官補修
費用目安:5〜20万円以上(状態により大きく変動)
専門業者に相談する際には、築3年であることを伝えることで、保証適用や軽微な施工で済ませられる可能性が高くなります。
外壁ひび割れは築3年でも「点検のタイミング」と捉える
ひび割れを「トラブル」と捉えるよりも、「建物の健康診断のきっかけ」と考えることが大切です。
築3年というのは、家全体の状態を見直すうえでも良いタイミング。
以下の点検もあわせて行うのがおすすめです。
・屋根やベランダの防水状態
・基礎のクラックや沈下
・雨樋・排水の詰まり
・外壁塗装の劣化(チョーキング現象など)
築3年の外壁にひび割れを見つけたら迷わず行動を
築3年という早い段階でも、外壁にひび割れが生じることはあります。
その多くは経年変化や環境要因によるもので、深刻でない場合もありますが、放置は禁物。
小さなひびでも雨水の侵入や建物の劣化につながる可能性があるため、できるだけ早く点検・補修を行うことが重要です。
また、築3年なら住宅保証や施工保証が活用できる可能性もあるので、まずは施工会社や専門業者に相談してみましょう。
安心して長く住み続けるためにも、外壁のひび割れには早めの対応を心がけましょう。