2020.9.15
【専門家が教える】外壁シーリングの種類と用途とは
外壁の塗り替え工事で行うべき作業にシーリング工事があります。
そんなシーリング材には、多くの種類があるのをご存じでしたでしょうか?
シーリングをちょっと知るだけで塗装工事費用の節約になります。
今回は、シーリングの用途や知識について、種類別で解説します。
シーリングを攻略して塗装工事の成功につなげましょう!
シーリングの種類と用途
シリコンシーリング
シリコンシーリングは、コストパフォーマンスが高く、ホームセンターなど身近なところで購入できます。
自分で修繕をしようと思った場合、最初に手に取るのはシリコン系のシーリング材が多いかもしれません。
しかしシリコン系のシーリング材は、外壁など屋外での使用には適さないなど、どのような場所にでも使える訳ではないため注意が必要です。
というのも、ウレタン系や変成シリコン系のシーリング材に比べると硬化後の伸縮性が劣ることがその理由です。
とくに外壁の目地に使うと、気温によって伸縮する外壁材に対応できず、早期にひび割れを起こしてしまうことがあります。
加えて、充填後シリコンオイルが出続け、塗料を弾いてしまう性質から、上から塗装ができません。
後になって外壁の塗り替えをしようとしても塗装できないため、シーリング材を撤去する必要があり、余計な費用や手間がかかってしまいます。
なお、シリコンシーリングに塗装できない理由については「【外壁ひび割れ補修】シリコンシーリングを使ってはいけない理由と補修方法」の記事を参考にしてください。
また、外壁に使うと時間が経つにつれ周囲が黒く汚染されてしまうこともあります。
とはいえ、シリコン系のシーリング材は、耐久性、耐熱性、撥水性にも優れていて、気温の変化の影響も受けづらいと高性能なシーリング材です。
前述で塗装できないと書きましたが、逆に言うと塗装の必要が無いということです。
固まるのも他のシーリング材に比べて早いため、例えば朝に浴室の補修をしたとしても、その日の夜にはもう浴室を使用できます。
室内の水廻りなどに使用するには、シリコン系のシーリング材を使用するのが最善です。
- キッチン
- 洗面台
- 浴室
- ガラス廻りなど
ウレタンシーリング
シリコン系のシーリングは塗装できないことに対し、ウレタン系のシーリング材は塗装が必須となります。
ウレタンシーリングは紫外線に弱く、耐候性も若干劣ることから、塗装で保護をしないと早期に劣化してしまうためです。
また、表面には埃が吸着しやすくすぐに汚れてしまいます。
ウレタン系のシーリング材のメリットといえば硬化後に弾力性を発揮する点で、目地に使う場合は外壁材の気温による伸縮にも対応できます。
密着性、耐久性もあり、外壁に多く使われているシーリング材です。
塗装する事が決まっているのならば、ウレタン系シーリングを使えば費用も安く抑えられる点で、よい選択肢のひとつとなるでしょう。
- 外壁のひび割れの補修
- サイディング、ALCなどの目地
変成シリコン
変成シリコン系シーリング材はオールラウンドプレイヤー。
シーリング材の種類が色々ありすぎてどの場所にどれを使っていいのかわからないときは、変成シリコンを使えばまず問題無いでしょう。
塗装することもできますし、また塗らなくても大丈夫です。
性能面では、シリコン系より耐久性が低く、ウレタン系より密着性が劣ります。
また価格は若干高めですが、金属類の目地などにも使える万能性が魅力です。
- 様々な部材の目地
- 外壁などのひび割れ
- 接合部のシール
ポリサルファイド
ポリサルファイド系のシーリング材は、変成シリコン系と似たような使われ方をしますが、仕上げ材が変色したり、軟化してしまったりするため、塗装は推奨されません。
柔軟性があまり無いため、動きの多い場所への使用にも向いていません。
メリットとしては、汚れにくく、長期に渡る耐久性が挙げられます。
- サッシ廻り
- コンクリート目地
- 石目地
シーリングの間違った使い方のまとめ
外壁塗り替え工事では、シーリングも業者で行うことが一般的です。
しかし、今回ご紹介したように種類によって費用が変わります。
場合によっては、金額を安く見せるために不適なシーリングを使用するケースも見受けられます。
シーリング工事は雨漏り防止の重要な工事であるため、信頼の出来る施工業者に依頼することもまた重要なポイントです。。
弊社でもシーリング工事を行っております。
不明な点、疑問点などありましたらお電話やLINEにて、無料相談を受け付けております。是非ご利用ください。