2020.9.9
工事会社によって足場費用に違いがあるのはなぜ?
そろそろ住宅の外壁の塗り替えをしたいと考えている方、外壁を塗り替える場合には、必ずと言ってもいい程、足場が必要になります。
しかしいざ数社から見積りを取ってみると足場費用がバラバラ・・・
一体、何が正解で、何が不正解なのか分かりませんよね。
今回は足場費用のカラクリについて話をしようと思います。
そもそも足場は必要か?
足場は工事が終われば解体してしまうものなので、つい「費用をかけたくない。」と考えてしまいがちです。また、「平屋だから足場は必要ない。」と考えている方もいるかもしれませんが、作業場所が2mを超える場合は、足場を使って作業をしなければいけないと労働安全衛生規則で定められていますので安全作業を行うには足場は必要です。
仮に足場を組まないと
・作業者の安全が確保されないので、作業員の墜落や、落下物などにより周囲の物に損害を与える可能性が大きくなる。
・飛散防止用のシートが貼れない為、塗装などが近隣に飛び散ってしまう可能性がある。
しっかりとした工事を行うためにもやはり足場は必要なのです。
足場費用の相場
工事業者によって足場の単価は変わりますが、だいだい1㎡:700円~1,000円が相場になります。2階建ての住宅では足場費用だけで約15~20万円といった所です。
見積書を見て、単価が1㎡につき1,000円を上回るようでしたら相場より高めかもしれません。
また、トラックの駐車場所から住宅まで遠い場合は、運搬費がかかるケースもあります。住宅の形が真四角だと足場が設置しやすいので安くなり、複雑だと費用が高くなってしまう場合があります。
足場費用が会社によってバラバラな理由
みなさんが足場費用に困惑してしまう原因に、足場費用が会社によって大きく違ってしまうケースがあります。
足場費用は工事費に占める割合が大きいため工事費を安く見せるために足場費用をわざと安く設定するケースがあります。
足場費用を安くするための方法
古い足場材を使う
足場材の値段はけっして安くありません。なので、中には、古くて破損個所がある足場を使用し、安く済ませようとしている場合があります。
このような足場材を使っていては、本来の足場の役割を果たすことができません。
足場専門以外の作業員による足場
足場は『足場の組立て等特別教育』を受けている作業員が組立、解体します。更に高さ5m以上の足場を組む場合には、『足場の組立て等作業主任者』が作業を指揮します。
資格を持っていない作業員が足場を組むのは違法です。しかし、経費削減のために資格のない作業員に作業させて安く済ませようとしている可能性もあります。
見積トリックで足場費用を安く見せかけている
足場の費用は安くても、他の項目にその分の金額を上乗せしている場合があります。『○○一式』という見積書の書き方には注意してください。
具体的に、何にどれくらい金額がかかっているのか、必要な工事が全てその見積書の中に記載されているのかを確認する必要があります。最初から追加料金目当てで見積を出してくる悪徳業者もいます。
下請け会社を叩いて安くしている
人件費カットのために下請け業者に仕事を丸投げしている業者もあります。下請け業者は中間マージンを元請け業者にとられてしまうので、更に安い費用で工事をする必要が出てきてしまいます。
結果、工事に本来の経費をかける事ができず、工程日数を短くしたり、作業員の数を減らしたりする事になり、工事の完成度が落ちてしまう可能性があります。
これらは特殊なケースですが、足場費用が無料や他社と比較して極端に安い場合はやはりそれなりの理由があります。
足場費用のまとめ
外壁塗装工事に足場は必要なものです。足場の正当な価格を知った上で、高すぎる業者は避け、また安すぎる業者にも注意をしてください。
見積書に必要な工事が記入されているか、また○○一式といったわかりにくい形で書かれていないか、よく確認をしてください。
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