COLUMN 建物トラブル解決コラム

2020.9.7

【最強】ウレタン塗膜防水のメリットとデメリットとは?

アパート、マンション

建築物の屋上やベランダなどの防水工事にはいくつかの種類があります。

それらのなかでもウレタン塗膜防水は、どのような場所にも適応できる万能性もあり非常に需要の高い防水工事です。

しかしウレタン塗膜防水にもメリットとデメリットがあります。

とくにメンテナンスを検討するときなどは、特徴などを理解しておくと大いに役立つでしょう。

今回は、ウレタン塗膜防水とはそもそも何なのか、またメリットとデメリットについてもご紹介したいと思います。

ウレタン塗膜防水とは?

 

ウレタン塗膜防水とは、液体状のウレタン樹脂を塗り重ねて形成する防水層のことです。

ウレタン塗膜防水は塗膜によって防水機能を発揮することから、継ぎ目のないシームレスな仕上がりが特徴になります。

また、既存の防水層に対しても適切な処理をすることでその上から施工できるため、メンテナンスでもよく採用されています。

期待できる耐久年数は10年程度です。

ウレタン塗膜防水のメリット

 

まずは、ウレタン防水のおもなメリットについてご紹介いたします。

施工対象の形状を問わない

施工する対象の場所が、狭小であったり、複雑な形状をしていたりしても、防水層を形成することが可能です。

なぜなら材料が液体状のウレタン樹脂になるためで、難しい加工作業もなく、流し込むことで隙間なく美しい防水層がつくれます。

メンテナンス性に優れる

ウレタン防水は既存の防水層に上から重ねて施工できることも大きな特徴です。

既存の防水を撤去すると人件費と処分費が余計にかかりますが、こられが省略できることで工事コスト削減と工期の短縮につながります。

建物への負荷が少ない

ウレタン防防水は比較的軽いことから、施工後も建物への負荷が少なくなります。

建物は重量が大きくなると、地震が発生したときに構造への負荷が大きくなり、また遠心力が加わるとその負荷はさらに増幅します。

建物の耐震性を考慮すると、材料はできるだけ軽いほうが有利になるのです。

ウレタン塗膜防水のデメリット

 

続いては、ウレタン塗膜防水のおもなデメリットについてご紹介いたします。

施工者の技術や天候に影響されやすい

ウレタン塗膜防水は、塗膜の厚さを均一にするなど、ある程度の塗装技術が必要です。

そして材料は、主剤と硬化剤を混合してつくる必要がありますが、比率を間違えたり攪拌が不十分だったりすると、硬化不良を起こすことがあります。

以上のように、施工する人によっては塗りムラやその他不具合が発生してしまうなど、仕上がりに差がでることもあるでしょう。

また施工当日に雨が降っている場合、不具合の原因になるため施工は避けなければいけません。

他の防水工事より耐久性は低い

塗膜で形成する防水層は、シート防水やアスファルト防水など他の防水工事と比較して少し耐久性がやや劣ります。

またウレタン塗膜防水の仕上げに塗るトップコートは、紫外線や雨などの影響を受けて防水層よりも早く劣化します。

そのため、メンテナンス回数は他の防水工事よりも多くなる傾向にあるのです。

ウレタン塗膜防水まとめ

 

ウレタン塗膜防水は、あらゆる形状に対応できる施工性や、既存防水の上からでも施工可能なメンテナンス性があるなど、利便性が高く万能な防水工事です。

ただし、紫外線や雨水などの劣化要因から常に影響を受け続けているため、定期的なメンテナンスは必須となります。

またウレタン塗膜防水の場合、トップコートが最も早く劣化しやすくなります。

5年程度を目安にコンディションをチェックし、劣化の影響が防水層に及ぶ前にトップコートを塗り替えて防水機能の維持を図ることがポイントです。

防水工事のご相談は、お気軽にお問い合わせください。

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