2020.6.13
【賃貸住宅のお風呂のカビ予防】原因や掃除方法は?
賃貸住宅のお風呂にカビが生えるのはよくあることですが、目にするといやなものです。
お風呂はカビにとって生育しやすい環境になりやすく、そうならないためにもカビが生える原因を取り除くことが重要になります。
また、カビを発見したときにはすでに一定程度成長しているため、できるだけ早い段階で掃除することもポイントになります。
そこで今回は、お風呂にカビが発生する原因と予防する方法について、またカビを効果的に掃除する方法なども解説したいと思います。
賃貸住宅のお風呂にカビが生える原因
カビが繁殖しやすい条件は以下の3つです。
- ・水分
- ・温度
- ・栄養
以上の3つが揃うことでカビは生育します。
お風呂に発生するカビは、温度が20~30℃で活発化するといわれており、また汚れや石鹸カスなどあらゆるものを栄養とします。
そしてお風呂は水を使用する場所になるため、簡単にすべての条件が揃ってしまいます。
つまりお風呂は、カビにとって非常に都合がよい環境なのです。
とくにゴムパッキンなどやわらかい部位では、糸状の菌糸が入り込みその中で繁殖するようになるため簡単に除去することは難しくなります。
賃貸住宅のお風呂のカビ予防
賃貸住宅のお風呂のカビ予防は、生育するうえで欠かせない「水分」「温度」「栄養」のうちいずれかを取り除けると、カビは防げます。
しかし、浴室だけに完全に断つのは難しいかもしれませんが、できるだけカビが好む環境をつくらないようにすることが重要になります。
賃貸住宅のお風呂のカビ予防は換気が効果的
賃貸住宅のお風呂のカビ予防で、とくに効果が期待できるのは換気です。
入浴が終わったら、換気して湿気を多く含んだ空気を外部へ排出すると浴室内の乾燥を早めることができます。
そして、換気の際には室内の空気の流れをスムーズにするため対角線となるよう空気の出入り口を設けるのが一般的です。
しかし、お風呂の場合、ドアを開けると湿気が脱衣所や室内にこもってしまうため、ドアを閉めて室内に湿気が入らないようにする必要があります。
賃貸住宅のお風呂に窓がない場合は換気扇を利用する
賃貸住宅のお風呂に窓がないという場合は換気扇を回します。
窓と換気扇の両方ある場合は、窓を閉めて換気扇を回すことがポイントです。
窓を開けて換気扇を稼働させた方が換気効率は高まるように感じるかもしれませんが、窓周辺の空気しか換気されずカビが発生しやすい壁や床周辺が換気されません。
お風呂場全体をしっかり換気するには、窓とドアをしっかりしめて換気扇を回しましょう。
また、24時間換気システムがある場合は、常に稼働しておくことが重要です。
冬には寒くなるからといった理由から電源を切る家庭も見られますが、これは室内の湿度が上昇し結露の原因となるため危険な行為となります。
冬の間も必ず稼働させておきましょう。
賃貸住宅のお風呂場のカビを除去する方法
浴室のカビは適切に掃除することで落とせます。
今回ご紹介するのは、ガンコなカビを根からやっつけるカビ取り用洗浄剤「目地カビイッキ落ち」を使った方法です。
「目地カビイッキ落ち」は、高粘度なジェル状であることから、カビにしっかり密着し浸透します。
カビ取り剤にありがちな強い匂いも少なく、さらには再発抑制効果が高いという点も特徴となります。
「目地カビイッキ落ち」のおもな用途
「目地カビイッキ落ち」のおもな用途は以下の通りです。
・タイル目地
・窓枠のゴムパッキン
・浴室マット
・シャワーカーテン
・シーリング
・その他シリコン樹脂部など
・キッチン、洗面所などのタイル目地
・冷蔵庫のパッキンなど
「目地カビイッキ落ち」の使用に適さないもの
「目地カビイッキ落ち」の使用に適さないものは以下の通りです。
・ホーロー
・アルミニウム
・真ちゅう等の金属製品
・砂壁、繊維壁、しっくい、クロス壁
・ユニットバスの化粧鋼板壁(磁石が付くタイプ)
・木製品
「目地カビイッキ落ち」の使用手順
「目地カビイッキ落ち」の使用手順について解説いたします。
準備
「目地カビイッキ落ち」は、皮膚に付いたり眼に入ったりすると危険がともないます。
使用する前には、窓や戸を開け換気扇を回すなど必ず換気をし、ゴム手袋や保護メガネ、マスクを着用します。
また長そで、長ズボンで皮膚に付かないような服装も効果的です。
掃除
「目地カビイッキ落ち」を使う前に、汚れや水分を十分に拭き取り、できるだけ乾燥させておくことがポイントです。
その後、カビ汚れを包み込むように「目地カビイッキ落ち」を塗布し、2~3時間放置します。
使用後はキャップを閉め冷暗所に保管してください。
放置後、水で十分に洗い流したら完了です。
この時点で大部分は除去できていますが、カビが取れにくい場合は作業を繰り返し行います。
また、塗布後に長時間放置するとジェルが取れにくくなる場合があるため、その時はブラシなどでこすると落とせます。
ただし、窓枠のゴムパッキンなどやわらかい部分をこするときは、破損しないように行う必要があります。
後片付け
準備した道具を洗って片付けます。
また作業後は、必ず手や顔、眼などを洗うようにしましょう。
まとめ
賃貸住宅のお風呂は、カビが生えやすい環境にあるため、まずは「水分」「温度」「栄養」をできるだけ供給しないようにすることが重要になります。
そのうえで発生した場合は、放置することなく早めに対処することで比較的簡単に除去することが可能です。
対処を遅くなればなるほど除去しにくくなることは知っておくとよいでしょう。
なお、賃貸住宅の押入れのカビ対策については「賃貸住宅の押入れにカビが生えたらどうする?【原因と掃除方法】」の記事を参考にしてください。