2020.4.18
アパートの防水工事が必要な理由と費用相場を徹底解説
アパートのオーナー様にとって、「アパートの防水工事は必要なの?」あるいは「アパートの防水工事の費用はどれくらい?」などの疑問をもつ方も多いのではないでしょうか。
アパートの防水工事は定期的に行う必要があり、怠ると入居者へ影響が及ぶような事態にも陥りかねないため注意が必要です。
不測の事態に備えるためにも、計画的に必要なメンテナンスを行うことを強くおすすめいたします。
そこで今回は、アパートの防水工事が必要な理由と、費用の相場について種類ごとにご紹介したいと思います。
アパートの防水工事が必要な理由
アパートの防水工事が必要な最大の理由といえば、雨漏りの被害から建物や入居者を守る必要があるということです。
防水工事は、建物内部への雨水の侵入を防止するうえで欠かせない工事となります。
アパートの防水工事は雨漏りを防ぐ
ビルやマンション、アパートなどの建物は定期的なメンテナンスが欠かせません。
とくに屋上は雨漏りの予防のため定期的に防水工事を行う必要があります。
定期的な防水工事を怠ってしまうと、防水機能が低下した箇所から雨水が浸水し雨漏りを発生させてしまうだけでなく、カビを発生させてしまったり建物を腐食させてしまったりする恐れがあるのです。
防水工事の不備による雨漏りは入居者のクレーム原因となるうえ、二次被害として漏電などが起こる可能性もでてきます。
つまり、人命に関わるような事故に発展してしまう可能性もあるということです。
防水工事を怠るとムダなコストがかかることもある
仮に定期的なメンテナンスを行っていれば数十万程度で修繕可能なものも、数年見過ごすだけで大規模な修繕が必要になることもあります。
その場合には初期の数十倍もの費用がかかってしまうケースも少なくありません。
雨漏りによって天井が崩落してしまったり、あるいはフローリング床やタタミが傷んでしまったりした場合はそれらの修繕も必要となります。
また家具や家電が水浸しになってしまった場合は損害賠償などの問題に発展してしまう恐れもあります。
オーナー様の安心はもちろん、入居者に安心して生活していただくためには、定期的なメンテナンスはとても重要なのです。
アパートに多い雨漏りの原因は?
アパートで起こる雨漏りの原因はさまざまですが、なかでも屋上やベランダなどの防水に起因するケースが多くなります。
とくに注意しておきたいのは「ルーフドレン」部分です。
「ルーフドレン」とは、屋上やベランダなどの防水工事で使う排水金具のことで、ゴミなどを通さず雨水だけを流すことがおもな目的となります。
アパートやマンションの屋上防水などに設置されている「ルーフドレン」にゴミや落ち葉などが詰まると、周辺に水が溜まって「ルーフドレン」が錆びて劣化してしまいます。
劣化した「ルーフドレン」は、ジョイント部に隙間ができることで、その部分から雨漏りが発生することがあるのです。
とくに6階未満のアパートなどは土埃や落ち葉が蓄積されやすいため、定期的な掃除とメンテナスが必要不可欠となります。
アパートの防水工事の費用相場
アパートの防水工事を行うにあたり、気になるのは費用相場ではないでしょうか?
防水工事は大きく「塗膜防水」「シート防水」「アスファルト防水」の3種類に分類できますが、それぞれ費用は異なります。
またこれらのうち「塗膜防水」は、さらに「ウレタン塗膜防水」と「FRP防水」に分けられますが、いずれもよく採用される防水工事です。
以上の4つの防水工事について、おもな特徴と費用を簡単にご紹介いたします。
なお、防水工事の詳しい特徴や施工方法などは「【屋上防水工事】3つの種類とその耐用年数は?」の記事を参考にしてください。
ウレタン塗膜防水
ウレタン防水は、最も一般的な工法です。
液体状のウレタン樹脂を使用するため、どんな形状でも施工が可能で、シームレスな仕上がりになります。
工事費用は比較的安く施工性がよいため、アパートやマンションの屋上やベランダなどに多く用いられています。
耐用年数は10年程度です。
費用相場:2,500~7,000円/㎡
施工面積が80㎡程度の屋上の場合、工期がおよそ4~5日で50~70万円程度が目安となります。
FRP防水
FRP防水は、繊維強化プラスチック(FRP)を用いた工法です。
ウレタン塗膜防水と同様に液体状の防水材料を塗り重ねて形成する塗膜防水で、軽量で耐久性に優れているため、ベランダやバルコニーなどでよく採用されています。
紫外線に弱いという特徴があるため定期的にトップコートを塗り替える必要があります。
耐用年数は10年程度です。
費用相場:4,000~8,000円/㎡
施工面積が80㎡程度の屋上の場合、工期がおよそ4~5日で60~80万円程度が目安となります。
シート防水
シート防水は、塩ビシートやゴムシートなどシート状の防水材を敷いて防水層を形成する工法です。
現在は塩ビシートが主流となっており、人が出入りする屋上などで採用されるケースが多いなど、ウレタン防水に次ぐ人気の工法となっています。
継ぎ目に隙間ができると防水機能は低下してしまうため、塗膜防水と比較すると高度な施工技術が求められます。
耐用年数は10~15年程度です。
費用相場:2,000~5,500円/㎡
施工面積が80㎡程度の屋上の場合、工期がおよそ4~5日で30~60万円程度が目安となります。
アスファルト防水
新築時の屋上防水にはアスファルト防水が採用されるケースが最も多くなります。
古くからある工法であるため、品質が安定しており信頼性も高いといえます。
アスファルトならではの強度から長期の耐用年数が期待できますが、重量があることから木造住宅には適しません。
また、アスファルトを溶かす際に煙と臭いが発生するため、入居者や近隣に配慮する必要があります。
耐用年数は15~20年程度です。
費用相場:5,000~8,500円/㎡
施工面積が80㎡程度の屋上の場合、工期がおよそ6~7日で60~80万円程度が目安となります。
アパートの防水工事:まとめ
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