COLUMN 建物トラブル解決コラム

2025.2.21

スレート屋根の寿命と長持ちさせるためのポイント

建物トラブル解決コラム

スレート屋根は日本の住宅に広く採用されている屋根材の一つです。
しかし、スレート屋根には寿命があり、適切なメンテナンスを行わないと劣化が進み、雨漏りなどのトラブルが発生することもあります。
そこで今回は、スレート屋根の寿命やメンテナンス方法、さらには悪質な屋根の点検商法に注意するポイントについて詳しく解説します。

スレート屋根の寿命はどのくらい?

スレート屋根の寿命は一般的に20〜30年とされています。
ただし、環境やメンテナンスの状況によって寿命は大きく変わります。
特に、次のような要因がスレート屋根の寿命に影響を与えます。

1. 気候と環境

スレート屋根は雨風や紫外線の影響を受けやすく、特に降雨量が多い地域や積雪が多い地域では劣化が早まることがあります。

2. メンテナンスの有無

定期的な塗装や点検を行うことでスレート屋根の寿命を延ばすことが可能です。
逆に、メンテナンスを怠ると耐久性が落ち、早期の補修や葺き替えが必要になります。

3. 使用されているスレートの種類

現在のスレート屋根は、大きく分けて「天然スレート」と「化粧スレート(人工スレート)」の2種類があります。
天然スレートは耐久性が高く、50年以上持つこともありますが、化粧スレートは一般的に20〜30年程度が寿命とされています。

スレート屋根の寿命を延ばすためのメンテナンス方法

スレート屋根を長持ちさせるためには、以下のようなメンテナンスが重要です。

1. 定期的な点検

スレート屋根の劣化を防ぐためには、5年ごとの定期点検が推奨されます。
特に、屋根材のひび割れやズレ、コケやカビの発生をチェックすることが大切です。

2. 塗装の塗り替え

スレート屋根は塗装によって防水性を保っています。
そのため、10〜15年ごとに塗り替えを行うと、耐久性を維持しやすくなります。
塗装が剥がれるとスレートが水分を吸収し、劣化が加速するため注意が必要です。

3. 補修と部分交換

ひび割れや破損が見られる場合は、早めに補修や部分交換を行うことで、屋根全体の寿命を延ばすことができます。

スレート屋根の寿命が来たらどうする?

スレート屋根の寿命が尽きた場合、カバー工法や葺き替え工事の選択肢があります。

1. カバー工法

古いスレート屋根の上に新しい屋根材を重ねて施工する方法です。
解体作業が不要なため、費用を抑えつつ耐久性を向上させることができます。
ただし、屋根の重量が増すため、事前の点検が必要です。

2. 葺き替え工事

既存のスレート屋根を撤去し、新しい屋根に張り替える方法です。
費用はカバー工法よりも高くなりますが、長期的な耐久性を確保できるメリットがあります。

スレート屋根の寿命を知り、詐欺まがいの点検商法を回避しよう

近年、「スレート屋根が劣化しています」「すぐに修理しないと雨漏りします」といった訪問販売による悪質な点検商法が増えています。
特に、以下のような手口には十分注意しましょう。

1. 無料点検を装った詐欺

「無料で点検します」と言って屋根に登り、実際には問題がないのに「今すぐ修理が必要」と不安を煽る業者がいます。
点検を依頼する際は、信頼できる業者にお願いしましょう。

2. その場で契約を迫る業者

「今日中に契約しないと値上がりします」などと急かす業者は要注意です。
冷静に判断し、複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。

3. 不要な工事を勧めるケース

軽微な補修で済むのに「全面リフォームが必要」と高額な工事を勧める業者もいます。
自宅の屋根の状態をしっかり把握し、必要な工事を見極めることが重要です。

スレート屋根の寿命と長持ちさせるためのポイント まとめ

スレート屋根の寿命は一般的に20〜30年ですが、定期的なメンテナンスを行うことで長持ちさせることができます。
点検や塗装の塗り替えを適切なタイミングで実施することで、コストを抑えつつ屋根の耐久性を維持することが可能です。

また、悪質な屋根の点検商法には十分注意し、信頼できる業者を選ぶことが大切です。
屋根の状態を正しく理解し、適切な対応をすることで、安全で快適な住まいを維持しましょう。

 

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