COLUMN 建物トラブル解決コラム

2024.5.21

梅雨の時期に実践したいお風呂場のカビ対策

建物トラブル解決コラム

梅雨の時期は湿度が高く、カビが繁殖しやすい環境が整います。

特にお風呂場は水分が多く、カビにとって理想的な場所です。

お風呂場のカビは建物に対して多大な悪影響を及ぼす可能性があり、構造の劣化や健康被害、資産価値の低下など様々な問題を引き起こします。

これを防ぐためには、日常的な換気、湿度管理、定期的な清掃、そして適切な建材の選定が重要です

今回は、梅雨の時期に実践したいお風呂場のカビ対策を紹介します。

1. 換気の徹底

お風呂場のカビ対策で最も重要なのは、換気です。

湿気を外に逃がし、乾燥させることがカビの発生を防ぐ基本となります。

入浴中や入浴後に換気扇を必ず回し、最低でも30分以上は動かしておくと効果的です。

可能であれば、24時間換気を行うことが望ましいです。

お風呂場のドアを少し開けておくことで空気の流れが確保され、全体的な換気効率が向上します。

換気扇がない場合は窓を開けて換気するのがおすすめですが、梅雨の時期や湿度が高い日は逆効果になることもあるため、天気予報を確認して適切に行いましょう。

2. 水分の除去

湿気を逃がすだけでなく、直接的に水分を除去することもカビ対策に有効です。

入浴後にお風呂場の壁や床に残った水滴をタオルやスクイージーで拭き取ることで、水分が蒸発してカビの繁殖環境が整うのを防ぎます。

バスマットは水分を吸収しやすく、カビの温床となることが多いので、使用後は必ず干して乾かし、定期的に洗濯しましょう。

3. 清掃の徹底

定期的な清掃もカビの発生を防ぐために欠かせません。

お風呂場全体を週に一度は掃除しましょう。

特にカビが発生しやすい目地やシリコン部分は重点的に行います。

カビ防止剤や防カビスプレーを定期的に使用することも、カビの発生を抑えることに効果的です。

そして、排水口は髪の毛や石鹸カスがたまりやすく、カビが発生しやすい場所なので、専用のブラシやクリーナーを使って定期的に掃除するようにしましょう。

4. カビが発生した場合の対処法

万が一カビが発生してしまった場合には、早急に対処することが重要です。

市販のカビ取り剤を使うと効果的に除去できます。

スプレータイプやジェルタイプがありますが、使用する際は換気を良くし、ゴム手袋を着用するなど安全に配慮しましょう。

重曹と酢を使ったナチュラルクリーニングも有効です。

重曹をカビにふりかけ、その上から酢をスプレーします。

発泡作用でカビが浮き上がり、ブラシでこすり落とすことができます。

ただし、カビキラーなどの塩素系漂白剤(アルカリ性)とお酢(酸性)を併用することは絶対に避けてください。

カビキラーなどの塩素系漂白剤は、主成分として次亜塩素酸ナトリウムを含んでおり、酸性であるお酢と混ぜてしまうと、化学反応によって人体に有害な塩素ガスを発生させるためです。

カビの除去には、塩素系漂白剤やお酢を単独で使用するか、安全な方法として重曹とお酢を併用する方法を選びましょう。

5. 予防策の強化

長期的な予防策も考えておきましょう。

お風呂場のリフォームや新設の際には、防カビ素材を選ぶと良いです。

カビがつきにくい壁材や床材、シリコンシールなどが販売されています。

梅雨の時期には除湿機を使用してお風呂場の湿度をコントロールするのも一つの方法です。

特に換気が難しい場合には効果を発揮します。

梅雨の時期に実践したいお風呂場のカビ対策 まとめ

梅雨の時期のお風呂場のカビ対策は、換気、水分の除去、定期的な清掃、そして早期のカビ除去がポイントです。

これらを徹底することで、カビの発生を防ぎ、清潔で快適なお風呂場を保つことができます。

日々の習慣に取り入れやすい方法を選び、梅雨の時期も快適に過ごしましょう。

 

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