2024.3.27
結露でカビが発生!放置するとどうなる?キレイにする方法は?
この冬、寒さ対策として窓に緩衝材(プチプチ)を貼ったという方も多いかと思います。
そして、緩衝材を剥がそうと思ったら、窓枠がカビで黒ずんでいてショック…!
そんな経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は結露とカビについてお話していきたいと思います。
寒さ対策のプチプチが原因で結露&カビ発生?
結露が起こる主な原因は「温度差」、「湿度」、「断熱性の低下」、「換気不足」の4つです。
温度差
室内と窓ガラスや窓枠との間に温度差が生じると、窓面や窓枠の表面が冷え、その表面に空気中の水蒸気が凝結して水滴となります。
この現象が結露と呼ばれるものです。
特に、寒い季節に窓ガラスや窓枠が冷えることで結露が発生しやすくなります。
湿度
室内の湿度が高い場合、窓ガラスや窓枠の表面に水蒸気が凝結しやすくなります。
湿度が高い状態が続くと、結露が発生しやすくなります。
特に、調理やシャワーを浴びた後など、水蒸気が多く発生する場面では結露が起こりやすくなります。
断熱性の低下
窓や窓枠の断熱性が低い場合、室内と外気の温度差が大きくなります。
断熱性が低い窓や窓枠では、外気の冷たさが室内に伝わりやすくなり、結露が発生しやすくなります。
プチプチは窓との間に空気を含んだ層を作り、熱の伝導を防ぐ目的で使用されるのですが、プチプチを窓に貼ることで窓の断熱性が向上する一方で、窓の周囲の温度が下がりやすくなります。
その結果、窓ガラスや窓枠が冷えやすくなり、室内の湿気が窓に結露する可能性が高まります。
換気不足
室内の換気が不十分な場合、室内の湿度が高くなり、結露が発生しやすくなります。
特に、密閉された状態が続くと換気不足になりやすく、結露が起こりやすくなります。
プチプチを窓に貼ることで窓が完全に密閉され、十分な換気が行われなくなる場合があり、室内の湿気が増加し、窓に結露が生じる可能性が高まります。
特に冬季の寒い時期は、暖房のために室内が密閉されがちであり、換気が不足しやすいです。
窓にプチプチを貼ったことで湿気が高く十分な通気がない環境になってしまい、その結果、窓枠がカビだらけになってしまった可能性が高いと言えるでしょう。
結露で発生したカビを放置しても大丈夫?
カビは湿気の高い環境で繁殖し、窓枠の木材部分に栄養を吸収して成長します。
その結果、窓枠の表面や内部にカビが広がり、時間の経過とともに窓枠の木材が腐食していきます。
特に、湿気の高い環境ではカビが成長しやすく、カビが窓枠の表面に付着したまま放置されると、窓枠の木材に十分な通気が行われなくなります。
これにより窓枠の木材が湿気を吸収し、腐敗が進行する可能性があります。
また、カビが窓枠の木材に付着することで、カビの分泌物や代謝物質が木材に浸透し、木材の構造や強度を低下させることもあり、これにより窓枠が脆弱になり、結果的に腐食が進行しやすくなります。
そのほかにも、カビを放置したままでいると、健康上の問題を引き起こす可能性があるということも注意しなければいけません。
カビによる健康被害の一例として、くしゃみ、鼻水、目のかゆみや充血、呼吸困難などのアレルギー反応、喘息の悪化、気管支炎や肺炎など呼吸器系の疾患、カビ疹や真菌性の皮膚感染症などの皮膚感染症などがあります。
窓枠にカビが発生した場合は、放置せずに早めに対処することが重要です。
結露で発生したカビをキレイにする方法とは?
1洗浄
まず、窓枠を洗浄しましょう。
中性洗剤を水に溶かし、柔らかいスポンジや布で窓枠を拭きます。
カビの痕跡が残っている場合は、市販のカビ取り剤を使用してください。
※カビ取り剤を使用する場合は、換気を十分にしながら使用方法に従ってください。
2乾燥
窓枠を拭いた後は、十分に乾燥させます。
湿気が残っていると再びカビが生えやすくなりますので、乾燥を怠らないようにしましょう。
3換気
カビを防ぐためには、十分な換気が必要です。
窓を開けて新鮮な空気を取り入れることで、湿気を逃がし、カビの発生を防ぐことができます。
窓にプチプチを貼ることで窓との間に空気の層を作り、窓からの熱の流出を防ぎ、断熱効果を向上させることができるのですが、結露を発生させやすくなってしまうことがあります。
枠が濡れていたらこまめに拭き取り、定期的にプチプチをめくって窓の結露を除去することを心がけましょう。