2024.3.22
梅雨の大雨で雨漏り被害を発生させないための予防策
日本気象協会が2024年夏の予想として、「7月は梅雨前線が停滞しやすいため梅雨明けが遅れる可能性があり、梅雨期間は大雨に警戒が必要です。」と発表しました。
近年の降雨量の増加は、地球温暖化による影響が大きいと言われています。
ではなぜ、地球温暖化によって降雨量が増えるのでしょうか?
地球温暖化が進むと、大気中に含まれる水蒸気量が増加します。
水蒸気量が増えれば雲からの雨量も増え、ひと雨で降る雨の量が増えることとなります。
その結果、集中豪雨の頻度やそれに伴う雨量も増加するため、地球温暖化が進行すれば、大雨や洪水も増加するのです。
地球温暖化を解決するには長い年月を要します。
これから毎年のように、百年に一度と呼ばれるほどの大雨被害が発生する可能性も否定できません。
そのため現実問題として、今私たちが対策しなければいけないことは、大雨被害を未然に防ぐことではないでしょうか。
そこで今回は、「梅雨の大雨で雨漏り被害を発生させないための予防策」について紹介したいと思います。
梅雨に雨漏り被害を発生させない予防策
梅雨の大雨で雨漏り被害を最小限に抑えるための予防策は以下の通りです。
屋根の点検と補修
屋根材(瓦、スレート、金属板など)が割れていないか、ひび割れや浮きがないかを確認し、割れたり剥がれたりした屋根材は雨漏りの原因になりますので、必要に応じて補修や交換を行います。
屋根の継ぎ目や屋根と壁の接合部など雨水が侵入しやすい箇所は重点的に点検しましょう。
シーリング材や防水シートが劣化している場合は、補修を行います。
雨樋や排水溝の清掃
台風や集中豪雨に備えて雨どいの清掃を定期的に行うことは、建物や住宅を雨水から守るために非常に効果的です。
雨樋が詰まっていると、台風や集中豪雨の際に雨水が十分に排水されず、建物周辺に水が溜まりやすくなります。
その結果、建物の基礎や地下室、床下などに水が浸入し、浸水被害や雨漏りのリスクが高まります。
窓やドアの点検
剥離やひび割れ、肉痩せなど、シーリングが劣化している場合、雨水が侵入しやすくなっています。
新しいシーリングを打ち直すことで防水性を回復し、雨漏りを防ぐ効果が期待できます。
建物周辺の排水設備の整備
建物周辺の排水溝や側溝、雨水の流れる経路などの排水設備を確認し、詰まりや障害物がないか定期的にチェックします。
側溝にゴミが溜まったまま放置していると、台風や大雨で降水量が増えたときに水があふれ、床下浸水や床上浸水になる恐れがあります。
私道に面している側溝は、その道路の所有者に清掃の義務があり、自宅の前が公道であれば、原則として自治体や町内会が側溝掃除を行います。
湿気対策
室内の湿気が高いと、壁や天井にカビが発生しやすくなりますので、梅雨時には湿気対策を行い、換気を十分に行います。
湿気を吸収する除湿機や湿気取りを活用することも効果的です。
雨漏りは1度発生してしまうと、自然に直ることはありません。
雨漏りを放置すると、長期間の水浸しにより建物の構造物が腐食したり、劣化したりする可能性がありますし、雨水が建物内部に浸入すると、湿気が高まり、カビや黴菌の繁殖が促進され、健康被害が懸念されます。
また、雨水が電気配線や電気設備に浸入すると、火災や感電のリスクも高まります。
雨漏りが発生した場合は、早急に修理や対処を行うことが重要です。
梅雨の大雨で雨漏り被害を発生させないための予防策 まとめ
今回は、梅雨の大雨で雨漏り被害を発生させないための予防策として大雨被害を未然に防ぐ方法を紹介しましたが、地球温暖化を解決するためには、私たち一人ひとりが省エネルギーを心がけたり、リサイクルによって資源の節約を心がけることなどが大切です。
地球の未来の為に、私たちにできることからやっていきましょう。