サイディングとは、おもに木造住宅の外壁に張る板状の仕上げ材のことです。

住宅の外壁材としては最も多く採用されており、とくに新築では80％以上と圧倒的なシェアを占めています。

以前はモルタル壁が主流でしたが、施工の手間がかかることや、経年劣化によるひび割れが起こりやすいことなどの特徴から、90年代以降はサイディングが主流となりました。

また、サイディングの表面には塗装が施されており、紫外線や熱などの影響を受けて劣化するため、塗装によるメンテナンスが必要です。

しかし、外壁塗装は足場の設置が伴うなど高額になりやすく、とくに費用がどの程度かかるのかという点は最も気になる部分ではないでしょうか？

そこで今回は、サイディングの塗装をするときの費用相場についてご紹介したいと思います。

サイディングの種類

サイディングの種類は以下の通り、大きく4種類があります。

サイディングの4つの種類のなかで最も多く使われているのは窯業サイディングです。

また外壁リフォームでは、軽量で高機能な金属サイディングが採用されることが多くなります。

いずれも施工性に優れ、工期を短縮できるほか、モルタル壁のような専門性の高い高度な技術も必要ないため工事費用が安くなることが大きな特徴です。

なお、4種類のサイディングの特徴については「外壁材の主流サイディングってなに？4つの種類とその特徴を解説」の記事で詳しく解説しています。

サイディング塗装の費用相場の目安

まずサイディングを塗装するときの内訳は以下の通りとなります。

工事費用は塗料の種類や施工面積によって変動し、さらには以上の費用に加え足場代や諸経費などが別途必要となります。

またサイディングの塗装に使用する塗料にはいくつかの種類があり、それぞれ期待できる耐久年数が異なります。

当然ですが、グレードが高くなるほど耐久年数も長くなり、そして工事費用も高くなります。

塗料の種類ごとの耐久年数と費用相場は以下の通りです。

なお、この費用相場は3回塗りをした場合に必要となる価格となります。

ウレタン塗料

シリコン塗料

フッ素塗料

ラジカル塗料

無機塗料

サイディング塗装の費用は長期的な目線で判断することが重要

サイディングの塗装は、費用相場だけで判断するよりも長期的な目線を持つことが重要になります。

というのも、外壁塗装は足場の設置が必要な工事となることから、1回の工事がどうしても高額になりやすいためです。

外壁塗装のメンテナンスは定期的に実施しなくてはなりませんが、トータルコストを下げるにはできるだけ回数を減らすことを考える必要があります。

つまり1度の工事費用だけでなく、期待できる耐久年数から長期的なシミュレーションをして判断することが重要になるのです。

多くのケースでは、高耐久な塗料を採用するほうが長期的なコストパフォーマンスでは有利になります。

よって、性能と費用のバランスをうまく提案してくれる塗装業者を選ぶこともポイントのひとつとなるでしょう。

サイディング塗装：まとめ

外壁のサイディングは、日常的に紫外線や熱などの外的な影響を受け続ける過酷な環境にさらされています。

そのため、建物の長寿命化を図るうえでも外壁塗装によるメンテナンスがカギとなります。

サイディングのメンテナンスのタイミングといえば、おおむね10年を目安とすることが一般的です。

しかし塗料の種類や環境によっては、メンテナンスサイクルを長く設定できます。

信頼できる塗装業者に外壁のコンディションチェックを依頼し、長期的な視点からメンテナンス計画を立ててみてはいかがでしょうか。