2023.12.6
冬に備える建物のメンテナンス 雨漏りから壁のひび割れまで
冬の訪れは家族の暖かなひとときをもたらす一方で、建物には特別な試練を提供します。冬季に起こる低温、強風、そして降雪は、屋根や壁の破損、防水性能の劣化など、建物に多様なダメージを与える可能性があります。この記事では、冬季における雨漏りの修繕と防水工事の必要性に特に焦点を当てています。
冬の気象条件と建物への影響
冬は、建物の素材が収縮するような低温をもたらし、これが屋根や壁、窓枠の損傷に繋がることがあります。特に、温度の変化によって屋根の瓦や壁のサイディングが割れたり緩んだりし、雨漏りを引き起こす原因になることがあります。
具体的なダメージと対策
- 屋根のダメージ対策:雪の定期的な除去、防水層の強化。
- 壁のひび割れ対策:ひび割れの修繕、高品質な断熱材の適用。
- 雨漏り対策:屋根や壁の点検、適切な防水工事。
- 結露とカビ対策:適切な換気システムと断熱材の使用。
ケーススタディ:雑居ビルでの雨漏り対策
以前ある雑居ビルのオーナーから緊急の連絡を受けました。
積雪後の気温上昇でビルの最上階で激しい雨漏りが発生。入居している企業の商品に大きな損害が出ました。
点検の結果、床面の防水層には大きな問題が無かったものの立上りの笠木部分に大きなすき間がありました。
積雪時には雨漏りが起こらなかったものの、雪解け水が屋上に溜まり漏水が発生しました。
問題だったのは、みぞれ状の雪が排水溝を塞ぎ、プール状に水が溜まり、通常は雨漏りしない場所から水漏れが起きたことです。このケースから、通常の雨だけを想定し防水を行うだけでなく寒暖差や積雪を踏まえた防水の対策が大切だと学びました。
参考記事
まとめ
冬季の厳しい気候条件は、建物に様々な問題をもたらします。
低温や降雪によって、特に防水部分に大きな影響があります。
これらの条件による防水層の劣化や損傷は、防水性能の低下につながり、雪や氷が融ける際に防水層に負担をかけ、以前には問題のなかった箇所からの水漏れが新たに発生するリスクがあります。
また、冬の強風も屋根や壁に損傷を与え、防水性の低下や建物の構造的強度に影響を与える可能性があります。
これらの冬季特有の問題への対処には、経験豊富な専門家による定期的な点検と必要に応じた修繕作業が不可欠です。
冬の厳しい気象条件に備えて、お住まいやビルのメンテナンスを計画してください。