2023.10.23
屋根工事の点検商法に気を付けて!悪徳業者の詐欺の手口を教えます!
先日 『「屋根工事の点検商法」に関する相談が増加しているとして、国民生活センターがX(旧Twitter)などで注意を呼び掛けています。』といったネットニュースを目にしました。
【発表情報】
「屋根が浮いている」そんなトークにご注意!
突然訪問してきた業者には安易に点検させないことが大切です。https://t.co/7U7G48G28I
困った時は、一人で悩まず、まず相談!
消費者ホットライン「188」にお電話 pic.twitter.com/Q4cIYVyFIC— 国民生活センター (@kokusen_ncac) October 11, 2023
今回は最近急増している「屋根工事にまつわる悪徳な詐欺業者の手口」について紹介していきたいと思います。
屋根工事の点検商法詐欺が急増しています
・ドアを開けない
屋根工事の点検商法とは、「近所で行う工事の挨拶に来た」と言って突然訪問し、屋根の状態の不安を煽って、考える暇を与えることなくすぐに契約を結ぼうとしてくる詐欺の手口です。
悪徳業者は詳しく説明したいので玄関先まで来てほしいと、ドアを開けさせようとします。
悪徳業者に騙されないためにはドアを開けず、インターフォンで対応することが重要です。
断るのが苦手という方は、インターフォンのモニターに作業着の方が映っていたら居留守を使うのもオススメです。
泥棒の下見かもしれないので居留守は…という方は、「手が離せないので、名刺かチラシをポストに入れておいて下さい。」と言いましょう。
挨拶に来ているのにチラシの一枚も持ってきていないようであれば、信用するに値しませんよね。
本当に近所で工事を行う業者であれば、チラシや名刺、粗品などをポストに入れておきますねといってすぐにその場から去ってくれます。
しつこく玄関先まで来るよう促してくる業者は詐欺と思って間違いありません。
・屋根が割れているのが見えた
悪徳業者が来訪した理由は、「近所で行う工事の挨拶」だったはずですが、次第に「屋根が割れているのが見えた」「屋根瓦がずれていた」などと言い出してきます。
真横で工事をしているならまだしも、「屋根が割れているのが見えた」「屋根瓦がずれていた」なんてことが、果たして目視で確認できるものでしょうか。
目視で確認できるものであれば、写真でも確認することができるはずですので、スマホで撮っていないか聞いてみるのもいいでしょう。
こういった詐欺が増えているということは真っ当な職人たちも把握していますので、仮に本当に親切心から屋根の状態を心配した職人がいたとした場合、疑われることを承知の上でお声がけしていることになりますので、その状態をスマホで撮影し、嘘ではないことを証明してくれるでしょう。
・ドアを開けてしまったら
うっかりドアを開けてしまうと悪徳業者は、「今なら無料で見てあげる」と言って屋根に登ろうとします。
「親切心で声をかけてくれて、無料で屋根まで見てくれるなんて…!」と思ってしまうかもしれませんが騙されてはいけません。
これこそ、屋根工事の点検商法詐欺の手口です。
悪徳業者は屋根に登った後、「このままだと瓦が飛んでご近所に迷惑がかかる」「ひどい状態でいつ雨漏りするかわからない」など、すぐに工事をしなければ大変なことになると不安を煽ってきます。
さらに悪質な業者になると、壊れていない屋根をわざと壊して修理を迫ってくるというケースもありますので、信用できない業者は屋根に登らせてはいけません。
そして、「今、契約を結べば半額にする」「足場代を特別に無料にする」などお得感を出し、考える時間を与えることなく、その場で契約を結ぼうとしてきます。
屋根工事の点検商法詐欺が急増しています まとめ
・突然訪問してきた業者を容易に信用しない、屋根に登らせない
・すぐに契約せず、家族に相談したり、複数の業者から見積もりを取るなど十分に検討した上で契約する
・火災保険を使えば無料で直せると言われても信用しない(火災保険が適用されるか否かは保険会社が判断するもの)
・困ったときは消費者センターなどに相談する
2022年度に全国の消費生活センターなどに寄せられた、「屋根工事の点検商法」に関する相談件数は2018年度の3倍の2885件で、過去5年で最も多い相談件数になったとのことです。
親切心を押し出し警戒レベルを下げ、不安を煽り、お得感を提示し、その場で契約を結ぼうとするのが、悪徳業者の手口です。
断っても帰ってくれないといった場合は、迷わず警察を呼びましょう。