2023.1.18
外壁塗装におけるシーリング工事とは?メリット・デメリットと工事の流れ
外壁塗装におけるシーリング工事の必要性
「初めての外壁塗装工事。
見積書を見てみたら、塗装の他にシーリング打ち替えと書いてあったのだけど…。」
一見、塗装とは無関係のように思えるシーリング打ち替えという項目に、不要な工事なのではないか、ぼったくりなのではないかとご不安になられる方もいらっしゃるかと思います。
シーリング(コーキング)はサイディングやALCを用いた外壁の継ぎ目(目地)に埋められている充填剤です。
サッシの金具と壁の繋ぎ目などにも使用されています。
シーリングの目的は、繋ぎ目から雨の侵入を防ぐ防水性と、伸縮性によって地震や強風から建物を守る耐震性にあります。
シーリングは5年を過ぎると劣化が始まり、約10年程でひび割れや肉痩せ、剥離などといった劣化症状が現れるようになります。
シーリングが劣化してしまうとその隙間から雨水が侵入し、建物を著しく劣化させてしまう恐れがありますので、外壁塗装工事を行う際にまとめてシーリング工事を行うのが一般的です。
折角外壁を補修したのに、ひび割れたシーリングから雨水が侵入してしまっては意味がありませんからね。
※モルタル外壁の場合、サッシ廻りにシーリングが充填されていない場合が多いのですが、経年劣化によってサッシ廻りのモルタルが痩せていたり、クラックなどが生じている場合は、サッシ廻りへのシーリング工事が必要になる場合があります。
外壁塗装におけるシーリング工事のメリット・デメリット
シーリング工事のメリットはなんといっても、雨漏りを未然に防ぎ、建物の寿命を伸ばすことができることです。
では、シーリング工事のデメリットは何かというと、主に費用面での負担が挙げられます。
シーリング工事には大きく分けて打ち替えと打ち増し(増し打ち)があります。
打ち替えは古いシーリングを撤去したのちに、新しいシーリングを充填します。費用相場は800~1,200円/mです。
打ち増しは既存のシーリングの上から新しいシーリングを充填します。費用相場は600~1,000円/mです。
打ち増しであれば古いシーリングを撤去する手間もかかりませんし、使用するシーリングの量も少ないため、費用を抑えることができるのですが、シーリングの劣化が進んでいる場合、せっかく充填してもすぐに剥がれ落ちてしまう可能性がありますので、再度打ち替えをするということになった場合余計に費用が掛かってしまいます。
そのため、外壁塗装工事でシーリング工事を行うのであれば、基本的には打ち替えがおすすめです。
外壁塗装におけるシーリング工事の流れ
①除去(打ち替えの場合)
既存のシーリングを撤去します。
②清掃
新しいシーリング材を充填する前に古いシーリング材が埋め込まれていた部分を綺麗に清掃します。
③マスキング
目地に沿ってマスキングテープを貼って養生します。
④バックアップ材/ボンドブレーカーの取り付け
バックアップ材とは、シーリング材を充填する目地の深さを調節し、三面接着を防ぐ(外壁のシーリング工事は建物の歪みや動きに追従できるよう二面接着が基本)もので、ボンドブレーカーは継ぎ目が浅い場合に使用します。
⑤プライマー塗布
外壁材にシーリング材をしっかりと密着させるためにプライマーを塗布します。
⑥シーリング材の充填
シーリング材をコーキングガンにセットして目地に充填します。
⑦表面の均し
シーリング表面をヘラで均し圧着させます。
⑧完了
シーリング材が乾ききる前に、養生用マスキングテープを剥がして工事完了です。
外壁塗装におけるシーリング工事とは?まとめ
シーリング工事は雨漏りを防ぎ、建物を長く使うためには欠かすことのできない工事です。
外壁のシーリングにひび割れ、肉痩せ、剥離といった劣化症状が見られる場合は、まずはお気軽に弊社までご相談ください。