2022.7.21
台風シーズンを迎える前に!サッシ周辺の雨漏りの原因は〇〇だった!?
雨漏りというと、ポトポトと天井から水が滴り落ちてくるイメージがあるという方も多いかと思いますが、実際には天井からの雨漏りよりも、外壁のひび割れや窓のサッシ、配管周りから雨漏りが発生しているというケースが大半です。
今回はゲリラ豪雨や台風シーズンに備えて、サッシ周辺の雨漏りが発生しやすいポイントについて紹介していきたいと思います。
サッシ周辺の雨漏りが発生しやすい5つのポイント
ゲリラ豪雨や台風の時など猛烈な雨が強く吹き付けた際に、窓の周囲に雨水が溜まっているようであれば、サッシから雨漏りしている可能性が高いです。
普段の雨であれば雨が吹き込むこともなく、雑巾で拭いておけば何とかなることも多いため、あまり気にされていないという方もいるかもしれませんが、雨水は窓周辺だけでなく建物内部に侵入している可能性があります。
サッシから雨漏りする原因は主に5つあります。
コーキングの劣化
サッシと壁の隙間を塞いでいるのがコーキングです。
サッシの周りにコーキングを施すことによって雨水の侵入を防ぐことができるのですが、コーキングは紫外線に弱く、耐用年数は5~10年程しかありません。
もし、家を建ててからあるいは前回の塗り替えから5年以上経過しており、窓の周りに雨漏りが発生しているようであれば、コーキングの状態をチェックしてみましょう。
コーキングにひび割れや肉痩せ、剥離などといった症状が見られる場合は、劣化しているサインです。
外壁のひび割れ
サッシに限らず開口部というのは、屋根などの重みを分散化しにくい構造となっているため、振動や重力をまともに受けてしまうことからひび割れが発生しやすい箇所です。
また、窓の開閉により衝撃が外壁に伝わりやすいことや、外壁と窓サッシの素材が違うことから膨張率が異なるため歪みが生じ易いということも、ひび割れが発生しやすい原因と言えるでしょう。
サイディングの場合、外壁の内部に透湿防水シートが施工されているため、ヘアクラックと呼ばれる小さなひび割れ程度であれば、緊急性はさほど高くはありませんが、ひび割れが大きくなってしまうと、雨漏りの危険性が増してしまいますので、被害が発生していないうちにメンテナンスをしておくことをおすすめします。
引き違いの窓の境目
引き違い窓とは、左右2枚のガラス戸をスライドして開閉する、いわゆる一般的な窓のことを指します。
2枚の窓をスムーズに動かすために、レールと窓本体の間や、引き違い窓のサッシ同士の間に若干の隙間があるため、台風などで横殴りの雨が降った際に、雨水の侵入経路となってしまう可能性があります。
ちなみに、サッシには雨水を排水してくれる排水弁があり(少し前のサッシだとレールの底に穴が空いているものもあります)、レール上に水が溜まらない構造になっているのですが、埃やゴミなどが溜まっていると、排水機能がうまく働かず、レールから溢れた雨水が引き違い窓の隙間に侵入してしまうことがありますので、台風の前などはレールの掃除をしておくと安心です。
窓の近くの屋根
屋根材が経年劣化や台風・地震などによって、ひび割れやズレが生じていると、そこから雨水が侵入し雨漏りとなる可能性があります。
特に窓の上や近くに屋根が設置されている場合、屋根の雨漏りがサッシにまで伝わって雨漏りが発生する場合があります。
窓の上にある換気扇や配管
換気扇や配管というのは、雨水が入り込まないよう作られているのですが、ゲリラ豪雨や台風など四方八方から猛烈な雨が吹き込んだ場合、換気扇や配管に雨水が侵入してしまうことがあり、吹き込んだ雨水がサッシからの雨漏りのように見えることがあります。
サッシ周辺の雨漏りが発生しやすいポイント まとめ
窓枠が多少濡れていてもちょっと雨が吹き込んだだけかなと、雑巾一枚置いてしのいでいるという方も多いかと思います。
今は雑巾一枚でしのげる雨漏りかもしれませんが、ゲリラ豪雨のように短時間で大量の雨が吹きつけた場合、大量の雨が室内へ流れ込んでしまう可能性も十分に考えられます。
雨漏りは放置しても直るものではなく、放置すればするだけ状態は悪化してしまいます。
雨漏りの被害を最小限に抑えるには、気が付いた時にすぐに対処することです。
弊社では専門の技術者(ビルディングドクター、防水技能士など)が建物の隅々まで調べて原因を調査、修理の対応をいたします。
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