2021.10.19
見積もりが一番安かったのに高額な追加費用を請求された!【外壁塗装トラブル】
外壁塗装などのリフォーム工事を行う上で気になるのが工事費用ですよね。
可能であれば複数の業者に見積もりを依頼し、工事の見積もり金額が極端に高額な業者は避けたほうが無難です。
また、逆に極端に安価な見積金額を提示してくる業者も避けたほうがよいでしょう。
もちろん工事費用が安いに越したことはないとお考えになる気持ちは十分に理解できるのですが、例えば足場代を無料にする、今すぐ契約してもらえれば半額で工事を請け負う、前金で全額支払ってもらえるなら工事費用を大幅に値下げする、といった手口で契約を迫ってくるというのは、悪質業者の常套手段だからです。
外壁塗装の費用の内訳は、材料・塗装費に約20%、工事代・人件費に約30%、足場代に約20%、残りの約30%がその他工事や運営費、諸経費となっています。
足場代が工事費用の約20%を占めていることに驚かれる方もいるかもしれませんが、足場代にはレンタル代、運搬費、足場を組み立てる施工費、足場を解体する解体費、そして人件費が含まれています。
そのため、総費用の約20%にあたる足場代を、全額業者が負担するなんてことはありえないといっても過言ではありません。
外壁塗装トラブル|追加費用を支払う義務はある?
悪質な業者の中には、見積額を極端に安く提示し、見積もりにはない工事を勝手に行い追加費用を請求してくるといったケースがあります。
見積もりにない工事を勝手に行われた場合、追加費用を支払う義務はありません。
外壁塗装だけならば、見積書に書かれた費用以外は一切かからないのが基本です。
真っ当な業者であればしっかり調査をおこなっていますので、使用する塗料が決まっていて塗装面積が割り出されていれば費用が変わることはありません。
しかし、外壁や屋根などに損傷があった場合は、補修工事が必要となり追加費用が発生することがあります。
屋根に登って細かく点検をしても、どうしても見えにくい部分や外見からでは見えない部分というのがあるため、工事内容を変更せざるを得ない場合、追加費用が発生してしまいます。
外壁塗装トラブル|追加費用が発生する例とは?
足場を組んでから発見された不具合
高所の不具合は、足場を組んでから分かることもあります。
特に狭小地の場合はブラインドになってしまって見えない部分があり、足場を組んでみてはじめて軒天に穴が開いていることが分かったというケースもあります。
外見からは判断できない不具合
いざ工事を始めてみると、雨漏りによって下地の腐食がかなり進行していたというケースもありました。
優良な業者であれば、調査の段階で修繕が必要であることはわかりますので、見積もりの段階で補修の可能性(追加費用の可能性)があることは伝えてもらえます。
施主様からの要望
滅多にあることではありませんが、施主様から思っていたイメージと違うため塗り替えて欲しいといった要望を承るケースもあります。
塗料によっては下塗りからやり直さなければいけない場合もありますので、その分料金も高額になってしまいます。
その他に、見積もりには入っていないウッドデッキやベランダなどの塗装も追加で希望された場合、別途費用が発生します。
見積もりの段階ではウッドデッキなどの塗装はご希望されていなかったのですが、外壁が綺麗になったことでお気持ちが変わられることはよくありますね。
外壁塗装トラブル まとめ
塗り替え工事を行うにあたり、少しでも安い業者をとお考えの方も多いかと思いますが、ベランダの床面の塗装や基礎の塗装をわざと見積もりに含めずに、他社よりも安い印象を与えようとする業者も存在します。
見積もりの金額だけで判断してしまうと、後から高額な追加料金を請求される恐れがありますので、信頼できる業者にご依頼いただくのが一番確実で安全です。