2021.10.12
10年保証に騙されないで!悪質リフォーム業者の手口とは?
悪質リフォーム業者というと、いきなり家にやってきて「このヒビ割れは危険だ!倒壊するかもしれない!」「屋根に穴が開いているから雨漏りしているかもしれない!」などと不安を煽って契約を迫ってくる、といったイメージがある方も多いかと思います。
住宅相談統計年報2020では、2010年度の相談件数が約5,000件だったのに対し、2019年度には約12,000件にものぼっていることから、悪質リフォーム業者は社会問題になっているといっても過言ではないでしょう。
悪質リフォーム業者についてはテレビやインターネットなどでも取り上げられることが多いため、騙されないようにと身構えている方も多い中、なぜ相談件数が減らないのでしょうか?
悪質リフォーム業者が減らない理由
それは、リフォーム業界への参入のしやすさというのが要因の一つになっていると言われています。
通常、建築工事を請け負うにはその工事が公共工事であるか民間工事であるかを問わず、建設業法第3条に基づいて、建設業許可を受けなければなりません。
しかし、一件の請負代金が500万円未満の軽微な建設工事(建築一式工事以外の建設工事)であれば建設業許可を受けていなくても営業できるのです。
つまり、リフォーム業をはじめるには建設業許可もいりませんし、特別な資格や免許を取得していなくても始めることができてしまうのです。
極端な話、自宅兼事務所と電話があれば、あとはチラシを撒くだけで誰でもリフォーム業を名乗れてしまうんですね。
そのため、契約を取るだけ取って下請けの職人に丸投げするような業者が増加したり、専門知識が全くない異業種からの参入が相次いだことによるトラブルが頻発していると言われています。
悪質リフォーム業者の手口
相談件数が減らないもう一つの要因として、施工の仕上がりは素人ではわかりにくいということです。
パっと見、綺麗に塗り替えられていたらきちんと施工してもらえたと思いますよね。
しかしパっと見は綺麗であっても、下地処理を行っていなかったり、3度塗りしなければいけないところを2回しか塗らないなどといった手抜き工事を行なっていたりするのです。
外壁工事は見た目を綺麗にするだけの工事ではありませんので、工程をしっかり守らなければ塗料の効果を最大限発揮させることはできませんし、下地が剥げてしまえばその上に塗られた塗料も剥がれ落ちてしまいます。
3年経ってから手抜き工事だったことに気が付いても相手は悪質リフォーム業者です。
連絡が取れなくなっている可能性もありますし、連絡が取れたとしても話を取り合おうとはしないでしょう。
業者が10年存在している保証はない
悪質リフォーム業者の中には、「10年以内に塗装が剥げたら無料で塗り直す」ということを謡って勧誘している業者もありますが、こういった業者は大抵数年で会社を廃業にしたり、社名を変えてしまいます。
10年保証と言われるととても魅力的に感じるかもしれませんが、会社がなくなってしまえば当然塗り直しもしてもらえなくなります。
大手ハウスメーカーであれば倒産する可能性は低いかもしれませんが、創業から日が浅い業者や規模の小さい業者などは注意が必要です。
見積書に高級塗料と記載されている
悪質リフォーム業者はグレードの低い塗料を使ったり、塗りの回数を減らすなどで手抜き工事を行うことが多いため、打ち合わせの段階で使用する塗料の説明を受けず、高級塗料でやっておきますからなどとあいまいに説明され、見積書に塗装一式、高級塗料などと書かれている場合は注意が必要です。
塗料の名前、メーカーなどが記載されていなければどの塗料を使われたのかわかりませんよね。
グレードの低い塗料(アクリルなど)で塗られたのかグレードの高い塗料(シリコンや無機など)で塗られたのか、塗った直後ではプロでも判断するのは困難です。
悪質リフォーム業者に騙されないために
悪質リフォーム業者に騙されないためには、悪質リフォーム業者の手口を知っておくことです。
不安を煽られたり、緊急性を理由に契約を急かされても決してその場で契約をしてはいけません。
真っ当な業者であれば明らかに緊急性が高い建物であっても、しっかり調査を行ったうえできちんと説明を行います。
小さい工事、ちょっとした工事でも、何かご不安事がございましたらどんな些細な心配事でも遠慮なくご相談ください。
お問い合わせ・ご相談はいつでも無料です。