COLUMN 建物トラブル解決コラム

2021.9.17

瓦屋根から雨漏りが!屋根の葺き替え時期はいつ?費用相場はどれくらい?

雨漏り、防水、シーリング

瓦屋根の住居にお住まいの方で雨漏りに困っているという方はいませんか?

雨漏りは放っておくと建物に著しいダメージを与えてしまいますので、早期補修が大切です。

今回は日本瓦・スレート・セメント瓦から、スレート・ガルバリウム鋼板へ葺き替える場合の費用相場や葺き替えの目安、工事内容の違いについて紹介していきたいと思います。

瓦屋根から雨漏り|最適なリフォーム工事とは?

屋根のリフォーム工事には、屋根塗装工事、屋根葺き替え工事、屋根重ね葺き工事(カバー工法)、屋根葺き直し工事、部分修理などがあります。

屋根塗装工事

屋根塗装工事と外壁塗装工事を別々で行ってしまうとそれぞれに足場代が必要になってしまうため、外壁塗装工事と合わせて屋根塗装工事を行ったという方も多いかと思います。

工事費用を抑えることができますが、屋根材自体の傷みが激しい場合隙間から雨漏りを起こしてしまう可能性があるほか、塗り替えの頻度が増加することで工事費用の総額がかえって高額になってしまう可能性もあります。

※日本瓦は塗装不要です(コンクリート瓦やセメント瓦は塗装が必要です)

費用相場は25~40万円です。

屋根葺き替え工事

屋根葺き替え工事は既存の屋根材を撤去し新しい屋根材を設置する工事です。

屋根材には、日本瓦、スレート(薄い板状の屋根材)、ガルバリウム鋼板(アルミニウム、亜鉛、シリコンを組み合わせためっき鋼板)があります。

屋根葺き替え工事では屋根材だけでなく、屋根の下に設置されている防水シートも併せて交換することになりますので屋根材が長く保たれるほか、日本瓦・スレート・セメント瓦から、スレート・ガルバリウム鋼板へ葺き替える場合、大幅に屋根を軽量化させることができることから耐震性を高めることができます。

デメリットは屋根の工事としては一番大掛かりな工事となり、廃材処理費用なども発生することから費用が高額になる点です。

既存の屋根材 施工内容 総額費用(目安)
瓦の交換 100~260万円
スレートへ葺き替え 70~200万円
ガルバリウムへ葺き替え 80~210万円
スレート スレートの交換 70~200万円
ガルバリウムへ葺き替え 90~200万円
セメント瓦 日本瓦・洋瓦へ葺き替え 100~250万円
スレートへ葺き替え 98~260万円
ガルバリウムへ葺き替え 80~200万円

※撤去する屋根材が古いセメント瓦(スレート瓦)でアスベストを含んでいる場合、アスベストの処理費用も別途かかります。

屋根重ね葺き工事(カバー工法)

屋根重ね葺き工事(カバー工法)は既存の屋根の上から、新しい屋根材を被せる工法です。

屋根材が二重になるため断熱性、遮音性が高まるというメリットがある他、解体処理費や廃材処理費がかからないため費用を抑えることができますが、下地が傷んでいる屋根や、瓦屋根のように波立っている形状の屋根にはカバー工法は行えません。

費用相場は50~120万円です。

屋根葺き直し工事

屋根葺き直し工事は既存の瓦を一旦撤去し、下地を補修した後に既存の屋根瓦を敷き直す工法です。

日本瓦である釉薬瓦(陶器)の耐用年数は60年以上、無釉薬瓦(燻し瓦)や素焼き瓦の耐用年数は40~50年とされていますが、防水紙や漆喰の耐用年数は約20年程しかありませんので定期的なメンテナンスが必要となります。

屋根葺き直し工事のメリットは、葺き替え工事と同等の防水性能を得ることができ、材料費や解体処理費、廃材処理費がほとんどかからないという点です。

屋根葺き直し工事のデメリットは、屋根葺き直し工事ができる屋根材が限られていること、瓦を扱える職人さんしかできない工事になること、同じ瓦が手に入らない可能性があることなどがあります。

費用相場は120~250万円です。

部分修理

瓦の部分的な破損やズレを補修します。

突風や飛来物などが原因で瓦が一部分のみ破損してしまった場合は部分補修で修繕可能です。

費用相場は20~50万円です。

瓦屋根から雨漏り|まとめ

屋根は目に届かない場所にあるため被害状況が分かりづらく、外壁塗装と比べて軽視されがちな場所ですが、雨漏りは一度発生してしまうと補修工事を行わない限り直ることはありませんので、工事を先延ばしにすればするだけ、雨漏り被害が拡大してしまいます。

屋根の状況が気になる方、まずは弊社までご相談ください。

どんな些細な心配事でも結構です。遠慮無くお気軽にご相談下さい。

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