COLUMN 建物トラブル解決コラム

2020.9.10

外壁のひび割れの原因とは?地震や台風でできたひび割れは保険が使える?

アパート、マンション

外壁のひび割れの原因は?

外壁のひび割れの原因は大きく分けて3つに分けることができます。

1つは経年劣化によるひび割れ、もう1つは施工不良、最後の1つが地震です。

経年劣化によるひび割れ

経年劣化とは、紫外線や風雨に長い年月晒されることで起こる劣化現象です。

外壁に使われている塗料には紫外線や風雨から建物を保護する役割があるのですが、経年劣化によって耐久性が失われてしまうと、ひび割れや塗膜の剥がれなどが起き、建物内部へ雨水が侵入することによって建物に深刻なダメージを与えてしまう恐れがあります。

塗膜にできる幅0.2mm以下のひび割れ(ヘアクラック)であれば緊急度は低いといえますが、放置したままでいるとひび割れが進行してしまう恐れもありますので一度専門家に診てもらうことをおすすめします。

施工不良によるひび割れ

塗装業者の施工ミスが原因でひび割れが発生するケースがあります。

使用した塗料によって耐用年数は異なりますが、外壁塗装は10年ごとに行うのが目安とされています。

そのため、施工後わずか数年以内にひび割れが発生してしまった場合、塗装業者による施工ミスの可能性が高いです。

格安を謳う塗装業者の場合、塗料の質を下げたり下塗り回数を減らすなどの手口が代表的で、施工から数年経ってはじめて施工不良だったと気が付くことも珍しくありません。

耐用年数が10~15年程度と言われるシリコンでお願いしたのにも関わらず、耐用年数が5年程度しかないアクリル塗料を使われたとしても、気が付くのは3~5年後…。

依頼した業者と連絡が取れなくなった時点で悪徳業者だったと気が付くという方が多いのです。

施工中は愛想も良く、まさか…と思う人が多いのですが、それが悪徳業者の実態なのです。

地震によるひび割れ

地震などによって大きな負荷が建物にかかった場合、構造クラックという大きなひび割れが起きる可能性があります。

構造クラックはひび割れの幅が広く深さも大きいため建物が倒壊する危険性があるほか、雨水が侵入し建物内部のダメージを進行させてしまう恐れがありますので、早急に対策が必要となります。

外壁のひび割れを放置すると危険?

ヘアクラックなどの小さなひび割れの場合、緊急度はさほど高くありませんが、ひび割れを放っておくと外壁が剥離する危険性や雨水が侵入し内部が腐食してしまう危険性などがでてきます。

早期の段階で補修を行っておけば修繕費は安く抑えることができますが、ひび割れが大きくなってしまうと大規模な修繕工事が必要になってしまう恐れもありますので、気になっているひび割れがあるという場合は、弊社までお気軽にご相談ください。

外壁のひび割れは保険が使える?

台風や突風などによって外壁にひび割れが発生した場合、加入されている火災保険で風災の補償が付いていれば火災保険が適用される可能性があります。

風災として認められるには一般に、最大瞬間風速が秒速20m以上の風による被害・損害が申請対象となっていることや、工事費用が20万円以上であることが適用条件となっています。

地震によって外壁にひび割れが発生した場合は、地震保険の補償対象となっていますので、地震発生から10日以内に申請手続きを行ってください。

※地震保険は住居用の建物が条件となっていますので、損害を受けたのが塀や門だけだった場合、地震保険は適用されませんのでご注意ください。

外壁にひび割れが起きた場合保証はある?

施工から一定期間内であれば塗料のメーカーや塗装業者による保証が付いているのが一般的ですが、塗料メーカーの保証は塗装に対しての保証ではなく塗料そのものに対しての保証となります。

塗装業者の保証に関しても、経年劣化と判断された場合は保証の対象外となりますので、外壁にひび割れが発生した場合、まずは塗装業者と交わした保証内容を確認してください。

ただし施工から1年未満でひび割れが起きた場合は施工不良が考えられますので、地震などの外的要因で起きたひび割れでないのであれば、保証の対象となる可能性があります。 ひび割れに関する各種相談、お問い合わせございましたら下記までご連絡ください。

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